ヴァンドギャルド

(牡2、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
スキア
母父Motivator
通算成績2戦1勝
連対時
平均馬体重
460kg (最高:460kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重460kg
POINT
ディープインパクト産駒の特徴である斜尻直飛の体型で、全体のバランスも整っている。馬体重は460キロ程度と決して馬格に恵まれている馬ではないが、立ち姿を見ても分かるように胸前やトモの肉付きが良く、腹袋も大きく見せている。これは母父のモティヴェイター→モンジューと繋がるサドラーズウェルズ系の種牡馬に共通する特徴で、母方の血が強く出ているのだろう。パワーを要する中山コースは合いそうだ。肋骨を薄っすらと見せて、1週前にして体は出来上がっている。好勝負になりそうだ。

キングリスティア

(牡2、栗東・河内厩舎)

ベルシャザール
リスティアアスリー
母父スピニングワールド
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
502kg (最高:502kg)
(最低:502kg)
前走時馬体重502kg
POINT
父ベルシャザールは現役時代にまだオープン特別として施行されていたホープフルSを制している。比較的馬格に恵まれた馬の多いキングカメハメハ産駒の中でも大型な部類だったが、このキングリスティアも新馬戦で502キロとスケールのある体つきを披露している。まだ腰高なシルエットで幼さを残す立ち姿だが、骨格のバランスは整っていて、素質の高さを感じさせる。胸の角度も深く、心肺機能も高そうな印象。中1週でも細く映るところは無く、むしろ一度使われて引き締まってきた点に好感を受ける。1戦1勝でも侮れない。

コスモカレンドゥラ

(牡2、美浦・田中博厩舎)

ノヴェリスト
ミルルーテウス
母父アグネスタキオン
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
438kg (最高:442kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重442kg
POINT
馬体重440キロ台と牡馬にしてはやや小柄な馬体だが、付くべきところにしっかりと筋肉が付いており、数字以上に立派に見せる立ち姿。背中が長めに映る体型で、骨格に対して胴が長く見える。一瞬で加速するというよりも、良い脚を長く使うタイプと言って良いだろう。大きな腹袋は父ノヴェリストから遺伝した特徴で、このような体つきをした馬は上がりの掛かる、タフな展開も苦にしない。時計が掛かりつつある中山の芝も合いそうなイメージ。冬場を感じさせない毛艶の良さと馬体の張りで見るからに体調は良さそう。一発に期待。
今週のイチオシ

サートゥルナーリア

(牡2、栗東・中竹厩舎)

ロードカナロア
シーザリオ
母父スペシャルウィーク
通算成績2戦2勝
連対時
平均馬体重
488kg (最高:488kg)
(最低:488kg)
前走時馬体重488kg
POINT
純粋に馬体のバランスが整っていて美しい。顔が小さめなこともあって、よりシルエットを綺麗に見せている。正方形のトモは父譲りで筋肉量が豊富。シーザリオの仔は曲飛過ぎない馬の方が活躍する傾向にあり、飛節の角度も理想的と言える造り。皮膚が薄く見え、2歳馬とは思えない馬体の張りを感じさせる。背中側よりも腹側のラインが長く見える「長駆短背」で、素質馬の代名詞とも言える体型。決して距離が延びて良いタイプでは無いが、胸の角度も深く大きな心臓と肺を持っていそう。スッキリと見せているように1週前の時点でキッチリ仕上がっている。馬体面における死角は全く感じられない。

ジャストアジゴロ

(牡2、美浦・大和田厩舎)

ノヴェリスト
ピューマカフェ
母父サンデーサイレンス
通算成績2戦1勝
連対時
平均馬体重
444kg (最高:446kg)
(最低:442kg)
前走時馬体重446kg
POINT
コスモカレンドゥラと同じノヴェリスト産駒で、馬体重も変わらないくらいの大きさだが、筋肉の付き方はあまり似ていない。この馬の方がよりなだらかに筋肉が付いていて、質感として柔らかそうなイメージ。母父のサンデーが強く発現しているのだろう。ココ2戦で切れ味勝負にも対応出来ているのも納得できる。蹄が立ち気味で、荒れた馬場や道悪を得意とする形。馬場状態もマッチしそうな印象だ。背中をやや長く見せる体型から、距離は中距離以上が合っていそう。腰高で成長の余地を残しつつも、後肢の下腿部には血管が浮いて充実している様子が伝わってくる。上位争いに加われる力を秘めていると見た。

タニノドラマ

(牡2、栗東・松田国厩舎)

タニノギムレット
ブライダルベール
母父キングカメハメハ
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
424kg (最高:424kg)
(最低:424kg)
前走時馬体重424kg
POINT
腹周りをコロンと見せているが、これはロベルト系の種牡馬に良く見られる大きな腹袋で、父タニノギムレットから受け継いだものと推測される。2000mの新馬戦で初勝利を収めているが、全体に正方形のシルエットで距離はマイルくらいが良さそうなイメージ。実際に母も1600m辺りで好成績を残しており、本質的に2000mという距離は長そうだ。ただ、背中周りに銭型が浮いているように代謝の良さが感じられ、肩周りに血管が網目状に浮いているように、状態面はピカイチ。デキの良さで距離をこなしても不思議ではない。

ニシノデイジー

(牡2、美浦・高木登厩舎)

ハービンジャー
ニシノヒナギク
母父アグネスタキオン
通算成績4戦3勝
重賞勝利 18年東京スポーツ杯2歳S(G3)
18年札幌2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
478kg (最高:486kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重486kg
POINT
ハービンジャー産駒らしいゆったりとした造りの馬で、距離は延びても全く苦にしない体型。晩成傾向にある父の産駒だけに、まだ全体的に緩さを感じさせる体つきだが、それでいて重賞を連勝する辺り高い能力を秘めている証拠とも言える。前走では狭いところを割って伸びる競馬を披露しているように器用さも持ち合わせている馬だが、前後に長いシルエットを考慮すると、長く脚を使わせるような展開でよりパフォーマンスを上げてくる可能性もある。馬体の張りも上々で、G1のココも期待大。

ヒルノダカール

(牡2、栗東・北出厩舎)

ヴィクトワールピサ
タイムフェアレディ
母父メジロマックイーン
通算成績2戦1勝
連対時
平均馬体重
512kg (最高:512kg)
(最低:512kg)
前走時馬体重512kg
POINT
ヴィクトワールピサ産駒は馬格に恵まれた馬が多く、この馬も馬体重が500キロ以上ある大型馬。後肢のラインは父の造りと似ている点が多く、どちらかといえば瞬発力よりも持続力で勝負するタイプの造り。出来れば前々で競馬を進めたいところ。腹袋も大きく、全体的にどっしりとした立ち姿で、スピードよりもパワーに秀でた造り。時計が掛かるようになってきた今の中山芝はマッチしそう。もう少し磨きをかけられそうな余地は残しつつも、毛艶は光って体調は良さそう。軽視できない1頭。

ブレイキングドーン

(牡2、栗東・中竹厩舎)

ヴィクトワールピサ
アグネスサクラ
母父ホワイトマズル
通算成績2戦1勝
連対時
平均馬体重
479kg (最高:488kg)
(最低:470kg)
前走時馬体重488kg
POINT
父の産駒に多く見られる骨量・筋肉量が豊富なタイプで、牡馬らしい迫力ある雰囲気。キ甲の辺りを見る限りまだ成長途上といったところだが、肩から胸前にかけての筋肉や、丸みのあるトモはメンバー随一のモノを感じさせる。素質はかなり高そうだ。特に後肢の下腿部は血管が分かりやすく浮いており、今後更に良化することを考慮すると、将来的には相当なキック力を秘めた馬になりそうだ。近2走で馬体重を36キロ増やしており、レースまでにもう一段階成長する可能性も高い。腹周りは元々立派に見せる馬なので、1週前でこのくらい引き締まっていれば本番が楽しみだ。

ミッキーブラック

(牡2、栗東・音無厩舎)

ブラックタイド
マラコスタムブラダ
母父Lizard Island
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
470kg (最高:470kg)
(最低:470kg)
前走時馬体重472kg
POINT
自身が素晴らしい馬体の持ち主だったブラックタイド産駒らしく、この馬も全体のバランスが整っていて非常に見栄えがする。斜尻直飛で瞬発力と持続力に優れた造りをしており、長く良い脚を使うことで持ち味が活きる。シルエットも綺麗で距離はクラシックディスタンスくらいまで無難にこなせるだろう。繋ぎの角度がやや寝ており、どちらかと言えば綺麗な馬場を好むタイプか。良馬場で走らせてあげたい。前走の京都2歳Sは案外な内容も、高い素質を秘めているのは疑いようが無く、巻き返しに期待したいところ。この馬が二番手。