【日本ダービー】サトノクラウン&ルメール「僕は自信があります」

28日、日曜東京10レース・ダービー(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、皐月賞6着のサトノクラウン(牡3、美浦・堀厩舎)は、C.ルメール騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F54.6-39.6-12.5秒をマークした。

【堀宣行調教師のコメント】
「前走の前に、追い切りを少しやり過ぎたという反省がありました。あと、皐月賞後の疲れが思った以上にありました。調子を上げていくことを慎重にやりながら、グンと良くなってきたのは先週末くらいからですね。そのような状況ですし本番まで良い状態をとっておくということで、今日はトップスピードに入れないでソフトに追い切りました。折り合いは心配ありませんが、一応3頭併せの真ん中に入れて、しっかり状態が戻ってきたことをジョッキーに確認してもらいました。注文通りでしたし、ジョッキーもしっかり把握して乗ってくれました。

前走は、装鞍所に入ってきたとき既に平常心を欠いているところがあって、調子を落としているのかなと思いました。それが1番の敗因だったかなと思っています。ゲートの出が少し悪かったことと、いつもより道中の行きっぷりが悪かったのも、やはり状態なのではないかと思います。それに加えて、不利ですね。ジョッキーも言っていたように、ドゥラメンテよりも、その前に外に振られた部分が非常に大きかったです。ただ終いはしっかり脚を使っていましたし、勝ちはなかったかもしれませんが、何かが上手く転がっていれば、力を出して2、3着には来られたのではないかと感じています。

前走後は体が減っていましたしダメージもあったので、放牧の輸送を考えると思っているほどの放牧効果がないのではないかと思って、在厩で状態を見極めながらやっています。当初は良化がスローで、少し悪いところまで行ってしまったかと感じていましたが、途中からラクをさせて体が戻ってきてからは早かったですね。先週末の段階でこれならいけるなという手応えが見えてきましたし、良かったと思っています。具体的には、体が10キロほど増えて弥生賞の前くらいまで戻っています。その分精神面も落ち着いていると感じで、体も硬くなっていません。すごくシャープな切れ味を持っている馬なので、稽古であまりやってしまうと体に疲れが出てしまいますし、このくらいの調整でちょうど良いかと思います。

ここまでの調教や競馬での状態を見ても、距離は問題なくこなせると思います。重馬場も1回こなしていますし、この馬は1番決め手があると思っているので、それを出せれば良い結果が出せるのではないかと思います。中山も合うと思いますけど、いろいろな意味でドゥラメンテほど気を遣うようなところがありませんし、東京が合うのは間違いないと思います。位置取りに関しては、馬場状態や展開、枠順などがあるので、現状ではどうなるか分かりません。あまり常識にとらわれていると本質が見えなくなりますし、この馬の良いところをしっかり出すということが大事だと思っています」

【C.ルメール騎手のコメント】
「先生からは、3頭併せでやって馬の状態を確認してほしいと言われていました。リラックスしてストライドもスムーズでしたし、良い状態だと思いました。前走は、前半は良い形で運べましたが、4コーナーで大外を回り過ぎましたね。その分、直線も難しくなってしまいました。ただ、皐月賞は終わりましたし今はダービーです。競馬場も距離も替わりますし、僕は自信があります。東京の2400は良い馬が普通に勝てるコースですし、この馬は能力があって乗りやすいので条件は問題ありません。

東京で走った経験があるところは強味ですし、大きいストライドなのでコースも合っていると思います。枠があまり外過ぎるとスタートでプレッシャーがかかりますし、内過ぎると恐さもあるので、5番から12番までの枠が理想ですね。ドゥラメンテやリアルスティールなど強い馬がいますけど、ほとんどの馬が東京の2400を走るのは初めてなので、意外な馬がこの条件で良さを出すサプライズがあるかもしれませんし楽しみにしています。初めての日本ダービーでとても楽しみですし、ただ参加するだけでなくチャンスがある馬に乗れるので嬉しいです。どこの国でもダービーは大切なレースです。日本で一番のレースなので、ファンの皆さん応援してください」

サトノクラウン

サトノクラウン

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