2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
義英真の引退について…
2019/10/11(金)
台風に振り回されまくりの高田潤です…(T . T)
いや〜、ヤバいですね台風。。
僕的にはこのタイミングで来んなよ。って感じなんですが、、、
土日の東京競馬はすでに中止が発表されており、土曜日分は15日火曜へ、日曜日分は21日の月曜日に代替競馬となりますので、皆さんお気をつけ下さい!!
それから、10月21日に予定しているイベント『たかじゅんNight ♪』についてですが、
これは予定通りに行います!!
ただ、松岡正海は恐らくというか、どう考えても東京でレースがありますので、出演はほぼ不可能かと思います。
他の出演ジョッキーに関しましても、レースの関係で出演できなくなる可能性があります。
ですので、当日は一部予定を変更するかもしれませんのでご了承下さい(T_T)
それともう一つ!!
義英真の突然の引退。。
義英真につきましても、今回のイベントに出演予定ではありましたが、引退したとはいえ、自身が招いた事由により騎乗停止処分を受けておりましたので、メンバーと話し合い出演させないことにしました。
僕的には、何ヶ月もずっと一緒に練習もしてきましたので、やはり一緒にやりたいという気持ちが強かったんですが、
自分のミスで制裁を受けている者を、こんなイベントに出演させていいのか??それでファンは納得するのか??と、不審に思うお客様や共演者がいないとは限りませんので、非常に残念ではありますが、出演はさせないことにしました。
英真を目当てにチケットを購入された方もいらっしゃると思いますが、そこはご理解いただきたいと思います。
今回の英真の引退について、もう一つ言いたいことがあります。
斤量オーバーで騎乗停止を受け、そのタイミングで引退となったことで、減量が苦しいのか??そんなに体重が重いのか??と思っている方がほとんどだと思いますが、
そもそもジョッキーからしてみれば減量も仕事のうちで、体重を落とすこと自体には慣れており、そこまで苦にはなりません。
僕たちはプロですので、騎乗依頼を受けたからには、どれだけ重くてもレースまでには何がなんでも意地でも体重を落とします。
それに加えて、英真は元々ジョッキーの中でも体重が軽い方です。
ましてや55キロの斤量なんて乗れない訳がありません。
問題は体重が増えて落とせないことでは無いんですよね。
英真は今年の5月に休業届けを出して一時休業していたわけなんですが、休んでいる間でもイベントの件もあり僕は連絡を取っていて、本人ともいろいろ話もしていました。
どの職業にしてみても各々本当に大変さはあると思いますが、ジョッキーも例外ではありません。
体力的にもそうですが、それだけではなく人間関係や精神的にもいろいろと気をつかう職業です。
僕は他の職業とジョッキーとの大きな違いは、命に関わる危険性が非常に高いところだと思っています。
ですので、中途半端な精神状態でレースに騎乗することは非常に危険を伴います。
今回の件につきましては、馬券を買って応援して下さっているファンの皆様や騎乗馬の関係者の皆様に多大なご迷惑をかけたことについては当然プロとして失格だし、あってはならないことだと思います。
それも本人はわかった上で引退を決意したと思います。
ただ単に体重が落とせないから引退するのでは無く、精神面やその他の部分で、レースに集中できる状態では無かった。そこは本人にしかわからない苦悩があったということをわかっていただければと思います。
英真は、だらしない部分やいいかげんな部分はいっぱいありましたが、それ以上にいいところもたくさんあり、僕にとっては可愛いい後輩だし、仲間だと思っています。
もう競馬界は去りますが、どんな道へ行こうが、頑張っていって欲しいと思います。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。