2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
武豊の凄さ。
2022/6/10(金)
高田潤です!!
全く記事にはなっていませんが、 いま栗東トレーニングセンターの障害練習場は大規模な工事が行なわれております。
半年規模の工事となる為、現在は一部使用できないコースがあります。
その為、ジャンプホースの練習に必要な馬場が限られてしまいますので、いま関西馬の障害練習はなかなか大変な時期なんですよね。
そして今週は、現在工事中の新設される馬場に数名のジョッキーと職員さんが足を運び、意見交換が行われました。
これだけ見るとよくわからないと思いますが、新しくコースができる場所に白線が引かれています。
新設というとなんか響きがカッコいいですが、
実際は、現在あるコースより若干縮小されます…(^^;;
そんな中で、いまある障害練習場よりもよりクオリティの高い馬場にしてもらえるように、ジョッキーサイドからもいろいろと意見を出しているところです。
実際、馬から見る視線と地上から見る視線は全く違いますので、なかなかイメージがつきにくいので難しいですが、強くて質の高い、より良い馬に育つ、いい馬場になることを期待しています。
そういえば、先週のコラムで書きました、
僕が以前、豊さんに聞いた「競馬の神様っていると思いますか??」という質問に果たして豊さんがなんと答えたのか??
発表します(^^)
競馬史上数々の記録を塗り替え、幾多の感動とドラマ、そして奇跡を起こしてきた天才と呼ばれる豊さんは、こう答えました。
「ん?競馬の神様??俺はいないと思うなぁ〜」
え??
「だって、競馬の神様が本当にいたら俺もっと勝ってると思うから。」
と、爽やかに答えてくれました。
衝撃的な答えでした。。(^◇^;)
僕はこの奥が深い豊さんの答えに、
【武豊】の凄さを感じました。。
皆さん、よく考えてみて下さい?!
この答えの意味がわかりますか??
前人未到の数々の記録を打ち立ててきた獲得賞金ぶっちぎり世界No.1ジョッキーですよ??
僕はこの答えの真意は、遠回しに『競馬の神様は絶対にいるよ。』と言っているように聞こえました。
誰よりも競馬の神様の存在を感じて来たであろう豊さんだからこそ、あえてこういう答え方をしたのだと思います。
それを、このようにサラッと答えてしまう武豊という人の凄さを改めてこのとき感じました。
妥協を許さず、現状に満足することなく常に高みを目指しつづける豊さんらしい答え方ですね。
運も実力のうちといいますが、運も実力も全てを兼ね備えているのが武豊というジョッキーだと思います。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。