皆様、こんにちは!相撲界に激震が走りましたね。貴乃花親方の突然の引退騒動に驚きが隠せません。しかも、相撲協会の内容を全て告発された上での引退で、これは大きな波紋が生まれそうです。こうして結果も出し、その上で勇気を持った行動がなければ何も変わりません。これでも変わらないのかもしれない。この行動で彼は自分の相撲人生と引き換えにでも変えなくてはいけないと訴えてくれたのだと思います。大きな力が小さな勇気をかき消すことが普通でしょう。他の社会でもそうです。それでも真実を見つめ直し、新しい未来へと向かってほしいものだと思います。

そんな中、私事ですが非常に嬉しいことがありました。私が騎手時代に義父の由太郎の厩舎で縁があったテスコガビーの馬主様だった長島さんの息子さんから、この間お電話を頂きました。騎手を引退して、馬主様ともめっきり関係が薄くなった今ですが、息子さんが馬主申請を出されたと聞きました。本当に嬉しかった。お父さんの姿を見て自分もいつかと思ってくれていたこともですが、昔を思い出し私にまで連絡をくれたことが本当に嬉しく、涙が出ました。競馬は血のスポーツです。

しかし、それは馬だけではなく、人と人の関係も繋いでいくスポーツなのだと改めて電話を頂戴した時に感じました。引退して何年も経つ私ですが、やめてから多くのことに気付かされることがあります。今回のこの電話もまた、大きな感動と思い出を呼び起こし、新たなる未来へと向かう気持ちにさせてくれました。彼の馬がターフの上で走るとき、私はまた泣いてしまうのではと思っています。心から応援したいと思います。そして、いつかダービーを取られる姿を夢みています。

そのダービー馬が先週は活躍しました。阪神競馬場で行われた神戸新聞杯では、ダービー馬ワグネリアンが代打の藤岡康太君と共に挑むと、見事な結果でファンを納得させました。万全のレースでなかったように思いましたが、それでも勝ち切り、結果を出したことを一番に評価しなくてはいけないと思います。何よりもワグネリアンの成長には驚かされました。友道厩舎の仕上げにも驚きましたね。土日で出走させた馬全てが勝利し、神戸新聞杯の2頭出しではワンツーフィニッシュとパーフェクトで終わらせた厩舎力には驚きしかありませんでした。これで、3歳馬としてワグネリアンは天皇賞(秋)に挑戦し、2着エタリオウは菊花賞へと向かいます。楽しみが大きくなった友道厩舎の秋の戦いからは目が離せませんね。

ワグネリアン

中山競馬場のオールカマーでもダービー馬レイデオロが強さを見せつけました。メンバーは少し見劣りする中、ルメールとのコンビで圧巻の走りを見せつけました。道中はいつもに比べるとリラックスしていたものの迎えた直線ではスペースがなく、これはダメかと思いましたが荒れてきた馬場を嫌い外に膨らむ相手をよそに内から勝ち切ったことが驚きでしたね。スペースが空いたことよりも、あの馬場で差し切ってしまったのですから。そこには力の差を感じましたね。

レイデオロ

2着には皐月賞馬アルアインが入りました。こちらは完璧なレースだったと思います。やはり昔ほどの勢いはありませんが、それでも万全の競馬で連対というのは満足いく結果だったのではないでしょうか。どの馬も本番に向けて、楽しみが増えたレースになりました。しかし、今年の天皇賞(秋)は例年以上にメンバーが揃いそうで、非常に一ファンとしてワクワクしています。

いよいよ秋のG1シーズンの開幕です。今週は中山競馬場でスプリンターズSが行われます。注目は春秋のスプリント制覇となるかファインニードルと同レース3連覇がかかるレッドファルクスになるでしょうね。レッドファルクスは主戦のミルコが騎乗停止になり、代わりに戸崎君が騎乗します。そんな中、私の注目はやはりファインニードルですね。前走は余裕残しの中での圧勝ということからも、期待してよいと思います。

その他には夏から馬が一変し、やっと持っている能力を発揮できるようになってきたアレスバローズ、モレイラがどのようなマジックを見せるかナックビーナス。香港からの刺客ラッキーバブルスや今年こそのレッツゴードンキなど面白い戦いになりそうです。中山1200mは運も必要になるコース。もっている陣営と馬の力がマッチしたものに勝利が微笑みます。一体、どの馬が秋初戦を飾るのか。是非、生観戦をおススメします!