初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『マジカルステージ始動』
2021/1/8(金)
東京都を含めた首都圏ではまたしても非常事態宣言が発動されようとしていて、競馬の通常開催からはまたしても遠のいてしまったようです。そんなコロナ渦な中ではありますが、年末にうれしいことがありました。ダノンザキッドがホープフルステークスを快勝、ジャスタウェイ産駒悲願のG1勝利を果たしてくれました。さらには最優秀2歳牡馬にも選出され、ジャスタウェイ産駒の今年の飛躍を期待させてくれる結果となりました。
生産者の皆さんたぶん今年はジャスタウエイ産駒が競馬界を席捲することになるかもしれないので今のお安い種付け料のうちにお相手に選んでくれていただけると嬉しいです。来年はきっと種付け料は値上がりしちゃうかと思います!多分。
そして今週末、マジカルステージが出走となります。日曜中京5Rの牝馬限定未勝利戦。1600m芝。デビュー戦は1600mで3着、騎手のコメントによると距離が短いということで2戦目は1800mの未勝利戦、ちぐはぐな競馬で2着でした。今度こそという感じではありましたが骨折による5か月の休養でようやく今、出走態勢が整いました。
とはいえこの年末年始、牝馬限定の未勝利戦に1800mや2000mという番組が見当たらないのです。状態が良いそうなのでそのまま使わないでいるよりも多少短い距離とはいえ使っていったほうがよろしいとの判断での出走となります。鞍上は川田騎手、動きもよく勝負掛かってますので是非、ここで勝ち上がってくれるとありがたいです。レースっぷりが良ければその先の妄想も広がりますし、休養し成長した姿を見せてくれることを祈っています。
とにもかくにも今年最初の愛馬の出走です。調整もうまくいって鞍上にはダノンザキッドの主戦、ジャスタウエイ産駒の救世主といって良いであろう川田将雅騎手。アウィルアウェイのシルクロードステークス優勝時の鞍上でもあった縁もありますし今回もよい結果を出してくれることを切に願っております。まずは今年の一勝目。そのままクラシック戦線へと向かってくれればいいなぁなどと妄想するのも馬主の特権、勢いにのって休養中のカリボール、そして今年デビューの2歳馬たちもよい流れでデビューしていってほしいですね。
とにもかくにも令和三年が始まりました。一都三県が緊急事態宣言という波乱の年初ではありますが、良い年になってくれることを祈りつつ。今年もよろしくお願いいたします。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。