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騎手コラム

過去10年・トレンドジャッジ

阪神に移ってからは過去3回施行。中山時代には好走例が少なかった前走デイリー杯組が3年続けて馬券になっている。また前走千八以上に出走していた馬の連対は、リオンディーズだけ。

追い込み馬に利のあるレース。また、血統的にはディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒が好走し易いコースだ。

阪神施行後は、ここで連対して、そのG1を勝った馬はまだ出ていない。古馬でも一流に君臨している馬は一昨年2着のエアスピネルくらいで、早熟性が高まっている。

阪神施行後はデイリー杯組が活躍
ディープ産駒、キンカメ産駒が優勢
上位馬の早熟性が高まっている

過去10年・連対馬血統

年月日 馬場状態 馬名 種牡馬 母父馬
1
2
1
2
稍重 1
2
1
2
1
2
1
2
1
2
1
2
1
2
1
2

今年のポイントは?

3強的存在となっているダノンプレミアム、タワーオブロンドン、ステルヴィオの比較。またここに割って入る馬はいるかどうか。

今開催の阪神マイルは父サンデー系が圧倒しているが、他系統の台頭の余地はあるか。

有力馬・血統MMチャート

ダノンプレミアム 10点

(牡2、栗東・中内田厩舎)


有力馬の中では数少ないディープインパクト産駒、しかも母はインティカブ×デインヒルという軽さと早熟性を備えた配合で、サウジアラビアRCの高パフォーマンスも納得だ。距離も1800m、マイルがベスト。坂も新馬戦でクリアしており、死角はほとんど見当たらない。クラシックより今、そしてマイル戦線でこそ。

タワーオブロンドン 8点

(牡2、美浦・藤沢和厩舎)


父レイヴンズパスは、ミスプロ系ゴーンウエスト→エルーシヴクオリティと続くラインで、芝ダート兼用だが、基本的には軽いスピードの持続力で勝負し、また早熟血統である。母は対照的に重厚な欧州配合で、ネヴァーベンド×サドラーズウェルズという芝の晩成長距離配合。時計の掛かるところでも強いのは母譲り、レースが巧い早熟ぶりは父譲りと言える。互いの長所が共存できるか、打ち消し合ってしまうかの正念場が近づいていると言える。距離は2000mまでは問題なし、また従兄にディーマジェスティを持つ牝系からも、意外と皐月賞向きかもしれない。

ステルヴィオ 7点

(牡2、美浦・木村厩舎)


父は初年度から2歳戦を席捲しているロードカナロア。ただ大物感を漂わせる馬がまだあまり見当たらない。近親にはシンボリルドルフがいるという古めの牝系で、トウショウボーイの名も見えるという「渋さ」は個人的には応援したくなるが、G1を勝つスケールという点ではやや見劣るのも事実。3強の中では3番手扱いか。

ケイアイノーテック 8点

(牡2、栗東・平田厩舎)


ディープインパクト産駒で、母がダート重賞で活躍したケイアイガーベラ。さらに母の父がスマーティジョーンズで、その父はエルーシヴクオリティ。これはタワーオブロンドンの父馬と同じ流れの系統となる。軽い切れとダートの持続力を兼備しているという点で高評価できるし、阪神移行後は毎年馬券になっている前走デイリー杯組。3強に割って入る可能性も低くない。

ファストアプローチ 6点

(牡2、美浦・藤沢和厩舎)


父ドーンアプローチはサドラーズウェルズ系ニューアプローチ産駒で、青葉賞で好走したベストアプローチもニューアプローチ産駒だ。母はラストタイクーンの流れのマージュ産駒で、マイルという点を考えるとやや重厚に過ぎるか。またどちらかというと晩成系統。2歳G1でこの相手となるとさすがに荷が重いか。

伏兵馬・血統MMチャート

ダノンスマッシュ 6点

(牡2、栗東・安田隆厩舎)


ロードカナロア産駒なのはステルヴィオと同じ。さらにこちらは母の父がダート短距離で好成績の新種牡馬、ハードスパンということで、1400m適性がかなり高いはず。マイル向きの瞬発力には欠けるとみる。ただ完成度は高い。その点でどこまで。

カシアス 6点

(牡2、栗東・清水久厩舎)


歩んできたステップと、キンシャサノキセキ産駒である点は、去年2着のモンドキャンノと共通するものがある。一族にはNHKマイルC2着、高松宮記念勝ちのファイングレインがいる。マイルもこなす短距離血統という感じで、スケールにはやや劣る。意味のない仮定かもしれないが、もしモンドキャンノが今年出走していたら果たして2着になれるかというと、今年のメンバーレベルを踏まえると厳しいのではないか?1400mなら勝ち負けが見えるかもしれないが、阪神のマイルでは切れ負けしそう。

フロンティア 8点

(牡2、栗東・中内田厩舎)


兄にドリームパスポート、近親にステイゴールド、バランスオブゲームらがいる良質牝系。そこに父がダイワメジャーとくれば、完成度はかなり高い。好相性の前走デイリー杯組であり、かつスローからの切れ勝負に強いのは新潟2歳Sで証明済み。中枠から内を引ければ面白い。

ヒシコスマー 5点

(牡2、栗東・清水久厩舎)


この馬は、3代父ヘイローの母と、3代母オナートリックスの母が同じコスマーという近親配合に加え、リファールの4×3でもあり、気性面での厳しさと距離の限界があるタイプ。今後どこかで一発穴は空けると思うが、それは阪神マイルではないだろう。また10月末日以降4戦目というローテの詰まり方も気になる。

アサクサゲンキ 4点

(牡2、栗東・音無厩舎)


前走の京王杯2歳Sでは期待し、健闘してくれたが、1400mがいっぱいいっぱいだったのはレースぶりからも明らか、さらに長い直線もこたえていた。今回はゴール前にさらに急になる坂がついて、距離がさらに1ハロン延び、直線も同様に長いコース。上がり目はまずキツイだろう。

朝日杯フューチュリティS

ダノンプレミアムの優位は揺るがないとみる。3強で人気が割れるなら、むしろ妙味のある鞍になる可能性もある。
基本的に相手もタワーオブロンドンやステルヴィオとなるが、割って入る可能性があるのはケイアイノーテックとフロンティア。その可能性は決して低くない。なお人気薄の食い込みは難しいのではないか。
※上記はあくまでも水曜時点の見解。枠順はもちろん直前の馬場傾向なども踏まえた最終結論は、レース前夜に【血統トレジャーハンティング】にて公開します。