【ダービー】初東京コースもキズナ「左回りが合うんじゃ…」

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26日(日)に行われる日本ダービー(G1)に出走予定のキズナ(牡3、栗東・佐々木厩舎)を管理する佐々木晶三調教師の一問一答は以下の通り(22日、最終追い切り後)。

-:今年緒戦となりました弥生賞で最後は素晴らしい脚だったのですが、あと一歩というところで権利を取れませんでした。もうその段階でダービーという風に考えたわけですか?

佐々木晶三調教師:そうですね。5着だったので皐月賞に行く場合は中2週、中2週になるので、そのローテーションでいくと、“せっかくのイイ馬の芽をつぶすことになる”と思って、すぐ社長に電話したんですけどね。

-:そして、ダービーを見据えて1800、2200としっかり結果を出してきました。ここ2戦のレース振りを改めて振り返るといかがですか?

晶:強いな~、という感じですね。午前中から前残りの競馬だったので、さすがにあそこからは届かないと思って観ていたんですけどね。よく届いてくれました。

-:2つレースをこなしまして、1週前の追い切りなんですけれど、坂路でどういった点に主眼を置かれた調教だったのでしょう?

晶:とにかく11日しか経っていないので、ユタカちゃん(武豊騎手)にいい感じでバトンタッチしようかなと思いまして。脚慣らし程度にやったんですけどね。

-:1週前追い切りの動き、評価はいかがですか?

晶:良かったですよ。今日もビシッとやれるなと思ったのでビッシリやってもらったんですけどね。

-:今日の追い切りですが、馬場が開放されて、かなり時間が経った後に併せ馬での追い切りでした。こちらはどういった点に主眼をおかれたのでしょう?

坂路 武豊4F:54.3-39.2-25.5-12.4(一杯)
ウォーターパーク(一杯)を0.7秒追走0.4秒先着

晶:とにかくやらなさ過ぎだけは嫌だったので、ユタカちゃんに「あとは加減するからビッシリやって」と言っていたんですけどね。そのとおり、いい動きでしたけどね。

-:開場してすぐではなくて、時間を置いたというのはどういった意図だったのでしょう?

晶:この子の性格上、あんまり馬の多いところよりは、とにかく後ろから抜かれるのが、物凄く嫌いなので、そんなところで脚をぶつけて使えない、なんてなってしまった場合が、一番よくないので馬場が悪くても馬の気持ちを優先してこういう時間にしているんですけどね。

-:54秒3の12秒4。この時計に関してはいかがでしょう?

晶:良かったですね。多分、56の13秒1か2だろうなと思ってたんですけど、ジョッキーが乗っていたこともありますが、良く動いたなと思いますけれど。

-:今回は東京の2400、今の感覚からいって左回りというのはどういったイメージをお持ちですか?

晶:正直、走ったことがないのでやってみないとわからないですけれど、今までの競馬を見ていると、どうも右手前を多用しているみたいなので、直線右手前で走ってくれる左回りのほうが合うんじゃないかと思っていますけどね。

-:そして、除々に延ばして今回は2400m。改めていかがでしょう?

晶:出走予定の中では4頭しか2400を経験している馬がいないので、みんな五分かなと思っているんです。でも、今までの競馬を観ていると、むやみに引っ掛かっていく馬ではないので、大丈夫かなと思うんですけど、あんまり言うと隣にユタカちゃんがいるので、プレッシャーをかけちゃうので。まあ黙っときましょ。もう言っちゃったか(笑)!?

-:中山での輸送は経験があるのですけれど、その輸送した時のイメージ、輸送そのものは改めてどうなのでしょう?

晶:全然平気ですよ。こちらから行く時と同じ馬体重で弥生賞は出れていたので、その点は全く心配してないですね。

-:改めて、ダービーに有力馬を送り込むトレーナーの気持ちを教えてください。

晶:嬉しいですよ、本当にね。1番人気になったらもっと嬉しいんでしょうけど、こういう馬をやらせていただいてトレーナー冥利につきますね。

-:現時点で難しい質問ではありますが、皐月賞組との力の比較はどのように考えてらっしゃるか教えてください。

晶:さっぱりわからないですね。見ていたらレコードで走ってますし、相当強いなとは思いますけどね。

-:キズナ。ここ数年を強調するような名前でもあります。最後にファンの皆様にキズナに代わりましてお願いします。

晶:せっかくの舞台なのでストレスを与えないように皆でハッピーにやってきたんですけど、とりあえず今日を入れて5日間ですか、競馬まで。ゲートのオープンまでが調教師の仕事だと思いますので、それまでしっかり調整してあとは天命に任せます。