【凱旋門賞】ゴールドシップ14着 横山典「世界は甘くない」

●10月5日(日) 仏・ロンシャン競馬場 第93回 凱旋門賞(G1)

G1・5勝馬の自慢のマクリは不発だった。ゴールドシップ(牡5、栗東・須貝尚厩舎)は2番枠からの発走。本来ならば3番目の枠入りとなる予定だったが、リクエストが認められ、後入れでのゲートインに。

しかしその要望も虚しく、最後方からのレースとなる誤算。折り合い面の不安は見られなかったが、レース後半から馬群の外目に出して追走するも、結果的に末脚は不発。ピリッとしたところが見られず、14着での入線が精一杯だった。

レース後、報道陣に対応した横山典弘騎手は「馬は本当によく頑張ってくれました。初物尽くしの環境だったし、日本と変わりない走りをしてくれました。ましてや、あれだけの気性の馬だからね。それがこういう環境にきて、よく持ちこたえたと思います。スタッフもよく頑張ってくれました」とパートナーと陣営を讃えた。

しかし、会見中では幾度となく「世界はそう甘くないよ」とコメントを残したように、世界の壁を痛感した様子。日本競馬名うての重馬場巧者であったが、ヨーロッパの芝に対する馬場適性を見せるどころか、見せ場なく終わってしまった。

ゴールドシップ

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