【4回京都】レーゲンヴァルト…小平奈由木の注目新馬レポート

レーゲンヴァルト
(牡2、栗東・宮厩舎)
父:ジャングルポケット
母:レインダンス
母父:ダンスインザダーク

ジャガーメイル(天皇賞・春)、オウケンブルースリ(菊花賞)、トールポピー(オークス、阪神JF)などを送り出し、大舞台での強さが光るジャングルポケットが父。この世代もサンデーサイレンス系を中心に優秀な繁殖を集めていて、大物の登場が待たれる。

イタリアの2歳牝馬チャンピオンに輝いた祖母レン2に連なる優秀なファミリー。母レインダンス(その父ダンスインザダーク、3勝)は秋華賞や京都牝馬Sを2着したほか、重賞での3着が3回ある。その半姉にあたるレンドフェリーチェ(5勝、リフトザウイングスの母)とともに宮徹厩舎で活躍。馴染みの繁殖に誕生した待望の初仔である。社台サラブレッドクラブにて総額3600万円で募集された。

社台ファームで体力強化が図られた後、8月18日、山元トレセンへ。29日には栗東へ移動した。9月19日のゲート試験をパス。ひと追いごとに反応が上向いてきた。先週のウッドコースでは6ハロン79秒台の好タイムをマーク。母譲りの好馬体を誇り、中身もしっかりできている。

10月26日(日)、京都の芝2000mで新馬勝ちを狙う。鞍上は藤岡康太騎手


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。