【全日本2歳優駿】三浦皇成がG1初制覇!ディアドムスがV

12月17日(水)、川崎競馬場で行われた交流重賞・第65回 全日本2歳優駿(Jpn1)(2歳 定量 指定 1着賞金:3500万円 ダート1600m)は、三浦皇成騎手騎乗の3番人気・ディアドムス(牡2、美浦・高橋裕厩舎)が優勝。勝ちタイムは1.45.3(稍重)。

2着には半馬身差で1番人気・タップザット(牡2、栗東・池江寿厩舎)、3着には3馬身差で4番人気・タイセイラビッシュ(牡2、栗東・矢作厩舎)が続いて入線した。2番人気のワンダフルラスター(牡2、栗東・音無厩舎)は4着だった。

序盤からワンダフルラスター、タイセイラビッシュ、タップザットら人気各馬が先行。それを見る形でその後方にディアドムス、タケデンタイガーらが構える。レース後半に差し掛かると、徐々にペースアップが始まり、ディアドムスもマクって進出、上位人気のJRA勢4頭が後続を引き離す。
直線ではワンダフルラスターも懸命に喰らいつくが、タップザットとディアドムスの一騎打ちの様相に。ゴール前まで激しい追い比べとなったが、ディアドムスがねじ伏せ、人馬ともに初G1制覇を飾った。地方勢では浦和のパーティメーカーが最後に追い上げ、3着からはクビ+半馬身差の5着が最先着だった。

勝ったディアドムスは芝の2戦では足踏みが続いたが、初ダートとなった夏の札幌未勝利戦をレコードで5馬身差の圧勝。次戦のプラタナス賞ではタップザットの後塵を拝したが、ブリンカーを着用して挑んだ前走の北海道2歳優駿では鮮やかな変わり身をみせる4馬身差V。昨年の勝ち馬ハッピースプリントと同様に、北海道2歳優駿からの臨戦で2歳ダート戦線の頂点に輝いた。
祖母のノーザンドライバーは重賞を2勝し、桜花賞では3着に入った実力馬。ディアドムス自身は昨年の北海道サマーセールにおいて315万円で落札されていた。

馬主はディアレスト、生産者は新冠町のビッグレッドファーム。馬名の意味由来は「冠名+故郷(ラテン語)」。
騎乗していた三浦騎手、高橋裕調教師ともにこれが嬉しいG1初制覇となった。

【三浦皇成騎手のコメント】
「僕自身も(大レースを)"勝ちたい""勝ちたい"という焦りはあったんですけど、その中で今日結果を残せて本当に良かったです。展開としては今日は一列目に行っている馬が"あまり残ってないな"というのがあったので、リズム良く、変に位置を意識せず、この馬のリズムでという競馬を組み立てたんですが、3コーナーから前が人気している馬でしたから、あとは捕らえるしかなかったので、精一杯追いました。
この馬の持ち味は長くいい脚をずっと使えるというのもそうですし、抜け出してからまだ遊びがあるのでね。抜いた瞬間に"今日は負けない"という確信があったので、あとは馬を信じて追いました。

皆さんをお待たせしたのと、やっとG1を勝てたというのは自分の中でも嬉しいですし、まだ中央のG1をこれからどんどん取っていかなきゃいけないので、これからも応援して下さい。寒い中本当にありがとうございました」

ディアドムス
(牡2、美浦・高橋裕厩舎)
父:ジャングルポケット
母:マイネランデブー
母父:アグネスデジタル
通算成績:6戦3勝
(うち地方通算:2戦2勝)
重賞勝利:
14年全日本2歳優駿(Jpn1)
14年北海道2歳優駿(Jpn3)

ディアドムス

デビュー7年目で待望のG1制覇にガッツポーズの三浦皇成騎手


ディアドムス

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