【皐月賞】1週前 圭太と初コンタクトのベルーフ「気分よく」

9日、皐月賞(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。ベルーフ(牡3、栗東・池江寿厩舎)は戸崎圭太騎手を背にCWコースで3頭併せの真ん中を追走。時計は6F83.8-67.8-53.2-38.7-11.9秒をマークし、古馬1600万下クラスのサトノアラジンには先着を許したものの、一杯に追われた動きは見劣るものではなかった。

皐月賞でコンビを組む戸崎騎手との初コンタクト。「気難しい、クセのある馬ということを聞いていましたが、そういうところはなかったですよ。道中からハミをしっかり取ってくれました」と手応えを掴んだ様子で、この中間から着用するブリンカー効果もあってか、最後までしっかりと脚を伸ばしてきた。

前走のスプリングSでは気性面の幼さが出てしまい、満足のいく走りが出来なかった。それでも4着に入ったことは能力の証。新パートナーに求められるのは、その能力をいかに引き出せるか。戸崎騎手も「気分よく走らせてやりたいですね」と自覚は十分だ。

ハービンジャー産駒は昨年からデビューを果たし多くの馬が勝ち上がったが、その中でもベルーフは頭ひとつ抜けた存在。産駒初の重賞制覇を成し遂げ、皐月賞も唯一の参戦となった。ハービンジャーの血を受け継ぐベルーフが日本競馬界に新風を巻き起こせるか。その準備は着々と進んでいる。