【北九州記念】無傷の6連勝で重賞Vなるか ビッグアーサー

19日、日曜小倉11レース・北九州記念(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。デビューから5連勝のビッグアーサー(牡4、栗東・藤岡健厩舎)は、助手を背に坂路入り。先週ビッシリと追われ、今週は小倉への輸送を控えていることもあり、終い重点の調整。4F53.8秒と全体の時計は目立たないが、38.6-24.1秒とピッチを上げ、最後の1Fは11.8秒と圧巻の切れ。申し分ないデキで初めての重賞に挑む。

「先週までにしっかりとやってあるので、けさは上がりを重点に追い切りました、テンの入りが遅くなったけど、その分、ラスト1Fが切れたね。うん、ほぼ予定通りだよ」と藤岡健調教師も満足の口ぶりだ。

「前走は休養明けで少し余裕残しの仕上げ。体は締まってきてるし、今回はちょうどよくなりそう。条件戦を勝ったばかりで。試金石になるが、当然、期待は大きいよ」と初のオープン、初の重賞挑戦を心待ちにしている様子。ここ2走はクビ、アタマ差と着差を見れば辛勝ではあるが、キッチリと勝ち切ったことに価値がある。

無傷の5連勝で重賞挑戦となると、最近では昨年のチャレンジCに出走したエイシンヒカリがいるが、同馬はそこで連勝がストップ。4歳の夏までデビューからの連勝が続くのはレアケースで、さらに連勝を伸ばしてスプリント界の新星となるか、それとも歴戦の強者にストップをかけられるか……。いずれにしても、この馬の挑戦が今年の北九州記念を盛り上げるのは間違いない。