【神戸新聞杯】実績断然リアルスティール「下手な競馬はできない」

24日、神戸新聞杯(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。リアルスティール(牡3、栗東・矢作厩舎)は助手を背に坂路で古馬500万クラスのタイセイクルーズを0秒5追走。楽な手応えのまま徐々に加速し、4F51.8-37.4-24.3-12.4秒で最後は2馬身ほど突き放す圧巻の動きを見せた。

ダービーのあと軽度の骨折が判明。秋初戦に向け心配の声もあった中、栗東に帰厩後は順調に攻め馬を消化。ひと追い毎に迫力を増して先週はCWコースで6F80.8、ラスト1F11.8秒の切れを披露。そして今週は坂路で前述の好時計と渋田調教助手も「折り合い、息の入り、ラストの反応を確かめました。最後で2、3馬身抜けたところでソラを使いましたが、しっかり追って気持ちを入れておきました。ある程度、納得いく仕上げができましたよ。実績もある馬で休み明けとはいえ、下手な競馬はできませんからね」と自信を深めている。

過去5年の勝ち馬はいずれも春のクラシックで連対を果たしている世代トップクラスの実力馬ばかり。今年の出走馬を見渡すと、このリアルスティールとタガノエスプレッソ以外は春のクラシックを経験していない新興勢力で、皐月賞2着は燦然と輝く実績。春の悔しさを晴らすためにも、ここは格の違いを見せ付けたいところだ。

リアルスティール

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