待望のスプリントG1制覇ストレイト いざ香港でラストランへ!

●10月4日(日) 4回中山9日目11R 第49回 スプリンターズS(G1)(芝1200m)

秋のG1幕開けを告げるスプリンターズS(G1)が行われ、戸崎圭太騎手ストレイトガール(牝6、栗東・藤原英厩舎)が快勝。ヴィクトリアマイルに続き、G1は2勝目。スプリントG1初制覇となった。

5歳春にしてG1初出走と遅咲きだったストレイトガールだが、スプリントG1はこれで5度目の挑戦。騎乗は3度目ながらも「ようやく千二のG1で勝てて嬉しいですね」と戸崎騎手が語った言葉に、陣営の思いは集約されていたことだろう。新潟で行われた昨年の同レースは半馬身差の2着、並み居る海外馬を相手に3着に健闘した昨年の香港スプリントと、この距離でもG1級の能力は遺憾なく示していただけに、1200mのタイトル奪取に懸ける思いはひとしおだったはずだ。

レースは好枠の2番枠からのスタート。「好位から中団で運ぼうと思っていましたが、両サイドから挟まれるような形。行き脚がつかなかったですね」と振り返ったように、ダッシュがつかず中団からの競馬。内枠が仇になったかに思われたが、そこから鞍上は動じず「腹を括って外に出そうと思いました」と直線勝負に懸けると、末脚を一閃。急坂を駆け上がるとまたひと伸びして、前を行く馬をあっという間に飲み込んだ。

「年齢を重ねて精神的に落ち着き、マイルのほうがリズムを取りやすくなっている」こうレース後に藤原英昭調教師も語ったように、6歳となったストレイトガールの距離適性がシフトしつつあると、陣営が感じとっていたことは事実だ。それでも、休み明けのセントウルSをひと叩きし、中2週で上向かせる調整は思惑通り。「気合い乗りも違っていましたし、行きっぷりも違いました」と戸崎騎手も舌を巻くほど。勝負の仕上げをほどこした厩舎、それに応えたベテラン馬の資質も光った。

「どんな厩舎でも、これだけの年齢になっても活躍させたいと思うもの。しかし、それが出来るのは僅かな馬しかいません。そこがストレイトガールという個体の素晴らしさです。それに応えられる馬はなかなかいませんよ」

トレーナーも改めて愛馬に最敬礼といった様子だが、今後は予てからのプランどおりに香港スプリントがラストラン、国内での実戦は最後となる。「(日本女子サッカー代表になぞらえて)なでしこの精神でもう一度、世界に挑みたいですね」と勝って兜の緒を締めた。

その名のごとく中山の直線を真っ直ぐ、ひたすらに駆け抜けたベテラン牝馬は、世界の舞台でも末脚を轟かせるのか。次なる闘いへ、最後の歩みを始める。

【藤原英昭調教師のコメント】
「どこから抜けてきたのかわからないくらいの混戦。馬に感謝するしかありません。
去年は舞台が新潟。6歳になってしまいましたが、中山のほうが合っていると思っていました。昨年はここへ直行し、結果が出なかったことを踏まえ、今年はセントウルSを使いました。中2週でも体が良化し、右肩上がりに調子を上げていると感じていたんです。絶好のデキで臨めましたよ。

読んでいた展開とは違い、ペースか流れず、時計が遅め。ウリウリにはきついパターンとなりましたね。でも、ストレイトガールはこんな馬場が向きますし、馬とジョッキーが挟まっても怯まなかったのが勝因でしょう。年齢を重ねて精神的に落ち着き、マイルのほうがリズムを取りやすくなっているのですが、位置取りが後ろになったのに、ミラクルな勝利でした。

長年、じっくり付き合ってきた馬がG1に勝て、こんなうれしいことはありません。1番人気だったとは驚きました。G1を人気で勝つのを目標にしてきましたので、これも誇りに思います。この一戦が国内でのラストラン。もう一度、香港スプリントで世界に挑戦したいと思います。有終の美を飾れるよう、がんばります」

競馬ラボの戸崎騎手公認コンテンツ【週刊!戸崎圭太】では「祝・スプリンターズS制覇号」として、近日中に喜びの声をいち早くお届けする予定です!コラムの更新をお楽しみに!

ストレイトガール

ストレイトガール

ストレイトガール

ストレイトガール

写真中右は廣崎利洋オーナー 秋華賞でもレッツゴードンキの出走が控えている


ストレイトガール