【函館2歳S】アリア重賞Vのチャンス「力が入りますね。抜けた馬がいないからね」

アリア

▲19日の追い切りで、アリア(内)は古馬1000万下のメローブリーズと同入

7月23日(日)、函館2歳S(G3)に出走するアリア(牝2、栗東・沖厩舎)。デビュー戦は今回の函館2歳Sと同じ函館芝1200mで快勝した。担当する大久保諭調教助手は「3コーナーくらいからけっこう追い通しになっているので、それが良いのか悪いのかは正直分からないですね。実戦に行ったら、また変わっているのかもしれないですけど、1回使って、調教過程や普段の様子から良いように出てくれるとは考えているんですけどね」と振り返った。

馬房の中では愛嬌抜群のルックス。元気も良く、女の子らしく気の強い面もあるという。「元気は良いですよ。ついでに言う訳じゃないけど(笑)、丸山元気が先週の追い切りでも『あんまり手応えが変わっていないですね』と言っていたからね。ある意味で良い意味かもしれないです。普段はやりやすいのですが、ちょっと何か気に食わないとけっこう気がキツいタイプですね(笑)。かと言って、普段からキリキリしている訳じゃないのでね。切れた時はちょっと……」と苦笑いした。

1度レースを使った後でもテンションが上がりすぎることもなく、中間は順調そのもの。「女の子でけっこうカリカリするところがあるのでね。だからこそ初戦は、大体どこも皆さんそうなのでしょうけど、目イチに仕上げることもあまりないので、ちょっとおつりは残して仕上げていたんです。乗り役(丸山元気騎手)とも『使ってあんまりキリキリならなかったら良いのにね』と言っていたら、そういう面はなかったので。割と落ち着いていて、それも滞在の効果が多少なりともあると思うんです」と話す。

体重が減る心配もなさそうだ。デビュー戦から間隔もあり、リフレッシュした状態でレースに臨む。「多少疲れはあったのですが、幸いちょうど(レース間隔が)1カ月あったので、それも取ってあげて、そこからもう1回仕上げる形でしたね。先週の動きや時計を考えれば、今週やれば間に合うというか、仕上がるという感じですかね。馬体重はまだそこまで減らないでしょうから、前回(474)くらいか470そこら辺と思いますね」。状態面は自信を持って送り出す。

アリア

デビュー戦とは違い、各陣営とも懸念するのは多頭数での競馬。アリアに関しては不安もなく、ゲートの速さで揉まれないレースに持ち込むことも可能だ。「僕が競馬前に運動をしていても嫌がるのではなく、馬が寄ってきたらけっこう耳を絞ったりしたり。嫌なのかどうかは分からないですが、頭を上げることなく、果敢に怯むことはなかったので、そうなっても大丈夫だろうとは思っていたのでね。ゲート次第でしょうね。出れば揉まれることもないでしょうしね。今回の結果次第でどういう路線になっていくかの指針になると思いますが、おそらく本当は1200じゃないと思っているのでね」と見通しを明かした。

函館2歳S前日の土曜日は雨予報。「(距離は)マイルまでは持ってくれる走り方だと思いますよ。そして、パワータイプでしょうね。ズバッと切れるよりそういう感じだと思うんです」と話すように、道悪を苦にする走法ではない。ただ、経験がないだけに「正直、今回の函館組だけで見れば、重馬場はやっていないのでね。それは皆分からないですよ。向くか向かないかと言われたら、マイナスではないんでしょうけど、果たしてプラスになるかどうかは分からないですね。女の子にしては、体も割と470ちょいあるし、軽い走りをするタイプではないのでね。対応はできそうなのですが……。」と慎重ながらも期待を込めた。

デビュー戦の内容からも、世代初の重賞タイトル奪取への期待は高まる。「後から観たら良く届いたなと思いましたね。今回は誰もがチャンスだし……、力が入りますね。抜けた馬がいないからね」と静かに闘志を燃やしていた。