【天皇賞(秋)】G1馬として臨むサトノアラジン「東京は一番合うと思っています」

サトノアラジンとのコンビで天皇賞(秋)に挑む川田将雅騎手

25日、天皇賞(秋)(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

追い切り後、サトノアラジン(牡6、栗東・池江寿厩舎)に騎乗する川田将雅騎手の一問一答は以下の通り。

●「東京は一番合うと思っています」

-:まずは前々走、悲願のG1制覇となった安田記念からお伺いしていきます。大外一気、サトノアラジンにとっても悲願のG1制覇、川田騎手にとっても色々な思いがこみ上げてきたのかなと思います。

川田将雅騎手:枠も馬場も凄くいい形で競馬を迎えることができました。あとは能力が発揮できる競馬をするだけでしたから、やっとG1で気持ちいい競馬をすることができて、力を発揮することができて、G1馬になることができたので、ああいう条件のもとで競馬ができれば、やはり能力の高い馬だなと改めて実感したレースです。

-:G1馬になって秋初戦は毎日王冠。リアルスティールをクビ差まで追い詰める2着でした。58キロという斤量も背負っていました。

川:1800mという距離で、ドバイでG1を勝った馬よりも1キロ重たい状態で、秋初戦のデキであそこまで来てくれましたし、G1馬として立派な競馬をしてくれたなと思います。

-:1ハロン距離が延びることについてどんな走りをしてくれるのか色々と思うところはあったのですか?

川:2000mに向けての、今回の天皇賞に向けてのレースだったので。ただ、アラジンは去年、今年と、1400mの前哨戦から1600mの本番を迎えるパターンを繰り返してきましたから、彼自身も今回も1400mのような感じで走ったんじゃないかなと思いますし、その分、途中、途中で多少力むことがありましたけど。あれ?ちょっと今日は長いなという感覚だったと思うのですが、それでもよく我慢してくれたと思いますし、あと1ハロン延びても東京ならという思いもありますので。

-:やはり東京競馬場はこの馬に合うなという感覚なのですか?

川:一番合うと思っています。

天皇賞(秋)に向けて川田将雅騎手を背に追い切りを行うサトノアラジン

天皇賞(秋)に向けて川田将雅騎手を背に追い切りを行うサトノアラジン

●台風22号が発生「台風の進路がとても気になっています」

-:調教に関してですが、前に馬を置く形で、直線は楽々と先着しました。どのような指示、手応えだったのでしょうか?

川:調教内容としては、いつものアラジンのパターンで行ったんですけど、前哨戦よりも更にデキは良くなっていますし、何の心配もなく本番を迎えられる状態だと思っています。

-:5歳になってから川田騎手が乗られていますが、サトノアラジンにとっては今まさに一番良い状態という感じですか?

川:初めて乗せて頂いた時から本当に素晴らしい馬だったので、1400m(京王杯SC)ではありましたけど、こういう2000m辺りでも競馬できるんじゃないかと思いましたし、今回初めてそこに挑戦できますから、僕個人としては楽しみな2000mです。

-:条件が揃えばということは川田騎手も仰っていましたが、どういった条件が揃えば一番良い走りができるか改めて教えてください。

川:また台風が発生しちゃっていますからね(笑)。それが一番心配ですけど、やはりパンパンの軽い馬場で競馬を行えるのが一番理想的で、まずはそこに尽きますね。

-:プラスアルファ、こればかりは運になりますけれども、枠というのもひとつのポイントですか?

川:そうですね。結果を出している時の枠を見れば、外枠に入っている時の方が明らかに結果が良いですし、もちろん外の方がこの馬にとっては良い枠だと思っています。

-:毎日王冠でもそうだったんですけど、マイルの時とは違ったメンバーが揃っています。キタサンブラックをはじめ、豪華なメンバーが揃っていますが、相手に関してはいかがでしょうか?

川:多くの強い馬たちがいますから、その中でアラジンがどれほどの競馬をしてくれるのか、この2000mでその馬たちを相手にどのような競馬をしてくれるのか、というのが凄く楽しみです。

-:この舞台で勝ちますと、また違う評価になってくると思います。サトノアラジンのファンの方は、この2000mで中距離を走っている超一流馬との戦いを楽しみにしていると思います。メッセージをお願いします。

川:G1馬として迎えるG1でありますけど、得意としているカテゴリーではないところにチャレンジしますから、そういう強い馬たちに立ち向かっていくところを応援してもらえたらと思いますし、何とかアラジンとともに良い結果を得られるように頑張りたいなと思っていますので、当日を楽しみにしてもらえたら良いなと思います。

-:雨だけですね。

川:まずはそうですね。台風の進路がとても気になっています。