【ヴィクトリアM】過去のG1馬と遜色なしミスパンテール「あとは結果だけ」

ミスパンテール

最高の勢いで挑むミスパンテール

9日、ヴィクトリアマイル(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、阪神牝馬S1着のミスパンテール(牝4、栗東・昆厩舎)は、西谷誠騎手を背に坂路で追われ、4F53.9-38.2-24.8-12.5秒をマークした。

【昆貢調教師のコメント】
「(清水Sから重賞3連勝を含む4連勝)ジョッキーの相性も良かったのだろうし、いろいろジョッキーも試しながら使って、いい過程かなと思います。(ミスパンテール自身の変化は?)調教をいろいろ工夫して、レースと競馬との差を馬がよく分かってきたのが一番の大きな点かと思います。前走は直前にジョッキーから『今日は変わった乗り方をしてもいい?』と聞かれたので、お任せしましたが、まさか逃げるとは思っていなかったので(笑)。行ったことがない馬なので、気を遣いながら走るんだろうなと思って見ていましたが、最後まで凌ぎきってくれたので、引き出しが増えたかなと思います。

(違う勝ち方で自信度が高まった)番手にこだわらなくなったということになると思います。G1になると多頭数になるので、自分で位置取りができるようになると思います。ミスパンテールは普段の落ち着きが凄く大事で、パドックで少しくらいイレ込んでも、それまでの過程が落ち着いていれば、今までのパターンでは成功していますので。(中間は)本当に落ち着いています。馬がG1に向けて分かっているのかなという感じで落ち着いているので、不安なところを探しているくらいです。去年までは普段からイライラしていたので。

(今朝は西谷騎手を背に坂路調教)普通のジョッキーよりも体重が重く、同じ時計が出ても負荷のかかり方が違うので、見た目よりも負荷はかかっています。直前はあまりやる予定はなかったし、『馬なりで上がってほしい』と言っておいたので、上がり重点の形で。馬場に出る前に馬体を見ましたが、研ぎ澄まされた体になったなと思います。(前走は坂路主体の調整)自分の気持ちの中では前哨戦だったので、少しくらい余裕を持っていてもいいかなと。坂路で仕上げてどれくらい走るかなと思いましたけど、それでも結果が出たので。元々は1週前にCWに入れて坂路というのがこの馬のパターンなので、本番に向けてはそれをやろうと。

(オークス10着以来の東京コース)それは気にしていません。馬が全く走っていないので、左回りの得意不得意は関係ないと思っています。逆に僕は普段の調教を見ていて左回りの時はCWに入れているのですが、行きっぷりはいいくらいなので、左回りは上手だと思っていますね。輸送も問題ないですね。輸送で減らないタイプなので、その辺は大丈夫でしょう。

(ミスパンテールの一番の特徴は)欠点のないところですね。何か言わなきゃいけないなと思って探していますけど、今のところ欠点はないです。G1を獲った馬達は僕も焦点を絞って自信を持ってレースに挑んでいますから、それに匹敵する自信はありますね。(今回も横山典弘騎手が騎乗)あれだけのジョッキーなので、任せるしかないし、負けても悔いはないですね。引き出しが多くて僕には理解できないですね(笑)。僕的には不安の要素がないので、どういう風にゴールに入ってくれるかなという楽しみばかりですね。過去の馬達と比べても遜色がないくらい造れていますので、あとは結果だけだと思っています」

ミスパンテール

仕上がりに胸を張る昆貢調教師