【ヴィクトリアM】梅田智師「理想的」調整方法変えてリベンジ狙うレッツゴードンキ

レッツゴードンキ

ヴィクトリアマイルに向けて追い切りを行うレッツゴードンキ

9日、ヴィクトリアマイル(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、高松宮記念で2着だったレッツゴードンキ(牝6、栗東・梅田智厩舎)は、助手を背に不良馬場の坂路で4F55.0-38.9-24.6-11.9秒をマークした。

【梅田智之調教師のコメント】
「(2着だった前走の高松宮記念を振り返り)今、レッツゴードンキが競馬をするにあたって芝1200mが一番得意だと思っているので、前走に関しては狙っていったレースで馬も究極に仕上がっていました。自信を持って見ていたんですけど、結果は悔しい思いをしたので、あの晩はかなり悔しくて眠れなかったですね。

(ヴィクトリアマイルに向かうのは想定通り?)香港も一応選択肢には入っていましたし、ヴィクトリアマイルももちろん入っていたんですけど、最終的にはオーナーと相談して、馬の様子を見て、ヴィクトリアマイルに出走しようと思いました。

(悔しさから切り替えられたか)競馬は毎週あります。その晩は確かに悔しかったですけど、次の日になったら馬の顔を見て「頑張ったな」となって、次また頑張ろうと切り替えました。

(その後の体調は)先ほども言ったように前走を目標にキッチリ仕上げていたので、走った後は流石に疲れがあったんですけど、幸いなことに脚元とかで故障は無いのでホッとしました。(この中間、岩田騎手は乗っていない)ヴィクトリアマイルには2年続けて出ているんですけど、2回とも成績が良くなくて。単純に1200mから1600mに距離が変わるだけで、今までと違うことをしようと。その違うことの1つに乗り役を乗せないで追い切るということと、リフレッシュ放牧を挟まずレース後から厩舎に滞在させて、と違うことを取り入れてみました。

(今日を迎えるまでにその効果は?)競馬を使った後の疲れをずっと見ていましたけど、疲れが取れた後、競馬に向けてのテンションを上げないようにソフトな仕上げをしようと。フェブラリーS、高松宮記念と2回使っているので肉体的には調教することはそうないなと。あとはメンタルのところを重要視して今回臨んできているので、前走後はそっちをメインに調整してきています。

(メンタル面は過去2走分の改善も?)2回走ってヴィクトリアマイルで結果が出ていないのを振り返ると、やっぱり折り合いというところでジョッキーとケンカしているところが見られるので、そこが一番のポイントだと思っていたので、そこだけを課題にあげて取り組んできました。

(普段の仕草にも落ち着きが出てきた?)馬房にいる時はそんなに変わりはないんですけど、調教では調教の仕方も多少変えているので、普段から折り合ってできているので、その辺は効果があったと思います。

(今週の調教のメニューや指示は)先週はうちの西原(調教助手)が乗ってある程度やっているので、今週は終いだけサッとという指示で。全体の時計は地味で、この馬にしたら物足りないかなと思うんですけど、終いの反応を確かめるだけでよかったので、これで大丈夫だと思います。(単走で終い11.9秒)やればナンボでも出る馬なので。全体の時計からしたら目立つことでもないんですけど、やっぱり上がって来た時の息遣いとか助手の感触とか、直接見に行った時にそんなに息も乱れていないし、体は一皮くらいまだ余裕もあるし、理想的な調整ができました。(思い描いた通り?)そうですね。あとはもう結果だけですね。

(岩田騎手も丸味を帯びた体になっていると話していた)見た感じからしてフックラと見えるので。輸送で多少絞れるのを見越して作ってきているので、競馬では丁度いいくらい、ちょっとプラスくらいかな、そのくらいで出られると思います。(500キロ以上?)500キロ丁度かちょっとプラスかなくらいですね。

(重賞25戦、ここまでの頑張りについて)新馬戦以外は全部重賞なのでね。牝馬は下降するとそこから上昇するのが難しいと言われていますが、この馬は交流のG1を合わせて2歳の時から6歳になっても毎年連対しているんですよね。勝っている数は3つしかないですけど、本当に凄く厩舎に貢献している馬です。ありがたいことです。

(今回に向けて改めて)結果は出せていないですけど、オーナーはストレイトガールで2連覇していますので、オーナーの運にあやかっていけたら良いなと思います」

レッツゴードンキ

巻き返しに向けて意気込みを語った梅田智之調教師