【ジャパンC】シュヴァルグラン連覇へ「東京コース、クリスチャンは合う」

シュヴァルグラン

最終追い切りを行うシュヴァルグラン(左)

21日、ジャパンC(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

昨年の勝ち馬で、前走京都大賞典は4着だったシュヴァルグラン(牡6、栗東・友道厩舎)は坂路コースで最終調整。馬なりで4F54.0-38.6-25.2-12.8秒をマークした。

追い切り後に行われた共同会見での友道康夫調教師のコメントは以下のとおり。

【友道康夫調教師のコメント】
「(京都大賞典は)向正面から力みながら走っていたのかなと思って見ていましたけど、ジョッキーに聞いても「少しムキになって走っていた」と言うので、最後の伸びを欠いたと思います。今年は宝塚記念を使っていないので5カ月ぶりくらいの出走だったので、馬も久々で力みがあったのかなと思います。

(この中間は)1回使って息抜きもできて、その後は順調にペースを上げることができました。1週前は初めて(C.デムーロ騎手に)乗ってもらったので、この馬の感触を確かめてもらったのと、馬にしっかり負荷をかけるように乗ってもらいました。

最終追い切りは、先週でもともと調教はそんなに動かない馬だというイメージもわかってもらえたと思うので、馬の動きを主体として、全体の時計はそんなに速くなかったですけれど、終い2ハロンくらいはしっかり伸ばしてもらいました。(追い切り後にC.デムーロ騎手とは)そんなに目立った動きはしないんですけれど、走るフォームとかバランスはすごく良かったし、馬は元気あるし、状態は問題ないですよという話をしました。

去年も今年と同じパターンで京都大賞典を使ってから行ったんですけど、1回使うとすごく状態が上がってくる馬ですし、東京の2400mというコースが一番合っていると思うので、ジョッキー(ボウマン騎手)も本当にうまく乗ってくれて最高のパフォーマンスを見せることができました。

去年ボウマン騎手とジャパンC、有馬記念が終わった後に話したのですが、この馬は広いコースでのびのびと走らせたほうが良いということでした。中山のコーナーリングより東京のほうがのびのび走っていて、馬も広い東京が好きなんじゃないかなという話はしました。

(C.デムーロ騎手には)去年のボウマン騎手のように、積極的にポジションを取りに行って、一瞬の脚を使う馬ではないので、4コーナーを回ってから長めにしっかり追ってもらえればなと思います。折り合いは全く問題ない馬ですし、しっかり追ってくれるジョッキーがこの馬には合っていると思いますので、クリスチャンは合っていると思います。

(今年は3冠牝馬も出走)これまでのレースを見ているとすごい力もありますし、斤量差もあるので強敵だと思っています。やっぱり去年はペースとか位置取りも本当にうまくいった勝利だと思うので、そんなに簡単なメンバーではないと思いまし、今年も気を引き締めてがんばります。

連覇した馬は1頭しかいないと聞いていますので、2頭目になれるようにここまでやってきました。馬も順調に来ていますので、応援よろしくお願いします」

シュヴァルグラン

シュヴァルグランについて語る友道康夫調教師