【桜花賞】いざ女王へクロノジェネシス斉藤崇調教師「何とか勝ちたい」

キセキ

会見に臨む斉藤崇史調教師

3日、桜花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

阪神JF2着馬で、前走クイーンC1着から初G1制覇を目指すクロノジェネシス(牝3、栗東・斉藤崇厩舎)は、CWコースでメジャーレート(古馬1000万)の内を0.6秒追走し、6F86.4-69.8-54.1-40.3-11.9秒をマークし0.1秒先着した。管理する斉藤崇史調教師のコメントは、以下の通り。

【斉藤崇史調教師のコメント】
「(有力馬で臨む共同会見、今の心境は)有力馬で大きな舞台に活かせてもらうのはすごく光栄ですし、楽しんでいこうと思っています。

(前走のクイーンCは強い内容でした)雪で少し延びましたが調整はうまくいきましたし、阪神JFでスタートが遅かったこと、折り合い面、この2つの課題を持って臨みましたが、2つともうまくクリアして、最後はいい勝ち方だったと思います。

(クイーンCを選択された経緯は)一戦ごとに一生懸命走るタイプなので、なるべく本番まで間隔を取りたかったこと、そして東京だとマイルはそこまで速い流れにならないので、オークスまで考えてそこまで速いペースの中で競馬したくはなかったので、そのあたりを考えてクイーンCを選択しました。

(阪神JFを振り返って)初めてのマイルでしたし、それまでの2戦が1800mで前半3F38秒くらいの競馬ばかりだったので、G1のマイルだと後ろからになると思っていました。短い距離を走ってきた馬たちよりスタートが遅かったですし、それでも後ろからダノンファンタジーにピッタリついていって、交わせなかったですが、いい勝負まで持ちこめましたし、改めて能力のある馬だと思いました。

(クロノジェネシスは)一番の武器は瞬発力だと思います。それをどう活かすかでしょう。折り合いをしっかりつけないといけませんから、そのあたりを意識した調教をしてきました。

(先週、今週の追い切りの動きは)前走は少し動きが重かったりとか、前哨戦なりの動きでしたが、本番ということで1週前は凄く良い動きでしたし、今日も少し遅いペースの中、1馬身くらい後ろから折り合いつけて運んで最後気持ちよく抜け出す形でやりましたが、ジョッキーの感触も良かったです。いい感じにこれています。

(追い切り後はジョッキーと綿密に打ち合わせされていました)馬の感じと、当日どういう形で行きますかという話をしました。当日話してもいいのかもしれませんが、バタバタするのも嫌なので。

(デビューからこれまで、どのあたりに成長を感じていますか)馬体重に関しては欲を言えば増えて欲しいですが、減ってしぼんでいるわけではないですし、体重が変わらない中でも芯が入ってきている感じはするので、心配はしてないです。

(先生にとってもG1初制覇がかかっています)まだ助手の頃にレッドディザイアで桜花賞に出てブエナビスタに負けてしまいましたが、その時のブエナビスタと同じサンデーレーシングさんの馬で大きな舞台に行けるのは楽しみですし、何とか勝ちたいという気持ちのほうが強いです。

(調教助手時代と調教師になってからでは、桜花賞前の気持ちも違いはあるか)このような舞台に立ちたくて調教師になったという気持ちはありますし、今回だけではなく毎年毎年この舞台に馬を送れるような調教師になりたいと思っていますので、その第一歩と言いますか、ここで何とか結果を残して次につなげたいです。

(レースのイメージは)この馬の武器は瞬発力なので、特に前半折り合いに気をつけて運べるかということだと思います。あとはジョッキーに任せます。

(北村友ジョッキーへの思い)デビューの頃からこの馬に乗ってくれて、馬を一番知ってくれていると思います。大きな舞台でも動じないジョッキーなので、安心して全部任せられます。

(ファンの皆さんへ)平成最後の桜花賞ということで、何とかいい結果を残してG1タイトルを彼女に獲らせてあげたいと思っています。応援よろしくお願いいたします」

キセキ

桜花賞の追い切りでCWで調整されるクロノジェネシス