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【アルゼンチン共和国杯】オジュウチョウサンを簡単に消すのは危険な理由
2019/10/31(木)
秋のG1連続開催の合間に行われるアルゼンチン共和国杯(G2)はハンデ戦。例年、トップハンデと最も軽い斤量の間には7キロほどの差が存在する。オープンの長距離戦は出走頭数が揃いにくいこともあり、3勝クラス(旧1600万下)の馬が挑戦してくるケースも少なくない。毎年のように馬券に絡んでくるのが、この『格上挑戦組』だ。
重賞やオープン実績がある馬よりハンデが恵まれることが最大の好走要因だが、条件クラスではスローペースの瞬発力勝負になってしまい持ち味を生かせなかった『スタミナ自慢』の激走も目立つ。重賞でペースが厳しくなったほうが武器のスタミナを生かすことができ、軽ハンデが相まって強敵相手でも好走に持ち込めるのだろう。
近5年で好走した前走3勝クラス(1600万下)組
15年 1着ゴールドアクター(1人気) 56キロ
16年 3着ヴォルシェーブ(3人気) 55キロ
17年 2着ソールインパクト(7人気) 53キロ
18年 2着ムイトオブリガード(1人気)55キロ
18年 3着マコトガラハッド(11人気) 51キロ
この中でゴールドアクター、ソールインパクト、ムイトオブリガード、マコトガラハッドの4頭が該当する『黄金ローテ』がある。4回東京3日目に芝2400mで行われる六社S(16年まではオクトーバーS)組だ。今年の六社S組は1着アフリカンゴールド、2着トラストケンシン、10着オジュウチョウサン(牡8、美浦・和田郎厩舎)が出走する。
格下のレースで負けたからといって、評価を下げるのは禁物だ。ソールインパクトとマコトガラハッドは六社Sでともに3着に敗れていたため、ハンデが軽く人気もなかった。今年10着に敗れたオジュウチョウサンは、ハンデ53キロで出走できる。六社Sで好走していたら、もっと重いハンデを背負わされていただろう。障害戦で無敵を誇ったスタミナで上位争いに食い込めるか注目だ。
【和田正一郎調教師のコメント】
「最終追い切りは終いだけやりました。ピリッとさせようと思ってステッキを入れて追い切りましたが、しっかり反応して走っていたと思います。前走も悪い状態ではなかったと思いますが、結果としては物足りませんでした。レース後に考えてみると、稽古を手控えたつもりはありませんでしたが、8月後半から9月頭まで暑い日がありましたしその分仕上げが少し甘くなったのかもしれないと思っています。
本来はレース間隔をあけた方が走るタイプですが、今回に関しては叩いての上積みがあればと思います。重賞ではヨーイドンの展開になると分が悪いかと思いますし、流れ次第にはなりますが自分から動く形も視野に入れていきます。松岡騎手なら思い切った競馬をしてくれると思っています」
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