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【桜花賞】1200万円のデアリングタクトが大仕事!ローテ変えた杉山師に感謝…独占手記②
2020/4/12(日)
セレクトセール落札時のデアリングタクト
【デアリングタクト 独占手記②】
岡田牧雄氏(岡田スタッドグループ代表)
デアリングタクトは、育成時代からかなり期待していたんだ。なにせ、併せ馬をしても負けたことがなくて、抜群の動きを見せていたからね。それだけに、新馬戦を勝ったとき「これは……」と思ったんだ。
長谷川牧場の生産馬で、私がセレクトセールで1300万弱(1296万円)で購入し、ノルマンディー所属として募集したという流れだね。生産者の長谷川文雄さんはデアリングダンジグ(デアリングタクトの3代母)の血統に惚れ込んでいた。デアリングダンジグの孫にあたるデアリングバードを、繁殖セールで手に入れて、1年目にサウスヴィグラス、2年目にエピファネイアと交配。その2年目のエピファネイア産駒がデアリングタクトになるわけだ。
クラシックを意識したのはエルフィンSを圧勝したとき。時計の掛かる状態の京都で、1分33秒6の好時計で圧勝したからな。ただ、本番にたどり着く前に(調教師の)杉山さんと意見の食い違いがあったんだ。
キャリア2戦なので、私としては「とりあえずトライアルを叩いてから」って考えてたんだ。けど、杉山さんはガンとして譲らない。しかも「あの馬はぶっつけ云々のレベルじゃないですよ」って豪語してたくらいだからなあ。そこまで言われたら、こっちとしてはうなずくしかない。結局ぶっつけになったわけだけど、これはもう杉山さんには脱帽するしかない。感謝、感謝だよ。(おわり)
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