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夢の配合のグルヴェイグ、復帰戦を快勝!《平林雅芳 3歳観戦記》
2011/5/10(火)
日曜京都9R
矢車賞
芝外1800m
勝ちタイム1.48.7
グルヴェイグ(牝3、栗東・角居厩舎)
ディープインパクトにエアグルーヴ、夢の配合のグルヴェイグの復帰戦である。単勝1.6倍のオッズとファンも待ち焦がれていた馬であろう。そんな大事な気持ちで見ていたのではなかろうか。結果は当然に勝利であり、この日に締め切られたオークスへの最終登録にはちゃんと勝ち星で間に合っている。《さあ、マルセリーナ、待っていらっしゃい。》とばかりに、女の熱い戦いがこれから始まるのか…だ。
まずは注目のゲート。グルヴェイグもジワッと出た。最初からゆったりした流れとなる。先頭には連闘で出てきたウアジェトが、今日もジワっとした感じで出て行った。2番手にスパーブクィーンとライトレールが続き、グルヴェイグは4番手ぐらいを折り合って行けている。外からサクラプリエールが上がってきて、5番手で前半3ハロンを通過して行く。先頭からは4馬身ぐらいのポジションだ。その後もゆったりと流れていく。
3コーナーを回って坂のテッペンあたりでは、先頭のウアジェトから最後方のモスカートローザまでは10馬身あるかないかの隊列だ。坂を下って行くが、前よりもより馬群は密集しだし、各馬が差のない一団となって最後のカーヴを目指す。
4コーナー手前では、もうウアジェトからモスカートローザまで3馬身から4馬身ぐらいの間に11頭がひしめく。その中で、赤い帽子のクルヴェイグは折り合いも十分で脚も溜まっている感じだ。
直線に入って真っ直ぐになった途端にペースがグーンと上がった様子で、ウアジェトが離しにかかる。グルヴェイグは一旦ライトレールの内めへと進路を取りかかったが、切り替えて外へと出す。
残り200のハロンを過ぎても先頭はウアジェト。2馬身の差で後続がズラリと4頭ぐらいが並ぶ。
そのウアジェトとの差が残り100を過ぎたあたりで一遍になくなり、四位Jの左ステッキに反応したグルヴェイグが伸び出して先頭を奪う。大きなアクションでゴールを目指すグルヴェイグ。先頭に出たグルヴェイグはもう手綱を抑えた感じでゴール前を流していた。
2着には内から出てきたユースティティア。3着には外からマイネマオの宮本勢2頭。ウアジェトは5着であった。2番人気のモスカートローザは、4コーナーで一番外へと出る流れ。そこから追い上げては来たが6着まで。
ウアジェトが作った流れは、前半の1000メートルが1.02.1とかなりゆったり。上がり3ハロンが11.4~11.2~11.4と凄い切れが要求されるレースとなった。そこをクルヴェイグは抜けてきた訳だが、先頭に立ったあたりでまた手前をポーンと自分で替えていたぐらいで、余裕さえも感じた。馬体重もデビューの444キロに近づく442キロと、戻ってきた。
さあ、これで府中での真の女王対決まで持っていけそうである。そんな夢を見させてくれそうな、グルヴェイグの復帰戦のレース後の印象であった。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
矢車賞
芝外1800m
勝ちタイム1.48.7
グルヴェイグ(牝3、栗東・角居厩舎)
ディープインパクトにエアグルーヴ、夢の配合のグルヴェイグの復帰戦である。単勝1.6倍のオッズとファンも待ち焦がれていた馬であろう。そんな大事な気持ちで見ていたのではなかろうか。結果は当然に勝利であり、この日に締め切られたオークスへの最終登録にはちゃんと勝ち星で間に合っている。《さあ、マルセリーナ、待っていらっしゃい。》とばかりに、女の熱い戦いがこれから始まるのか…だ。
まずは注目のゲート。グルヴェイグもジワッと出た。最初からゆったりした流れとなる。先頭には連闘で出てきたウアジェトが、今日もジワっとした感じで出て行った。2番手にスパーブクィーンとライトレールが続き、グルヴェイグは4番手ぐらいを折り合って行けている。外からサクラプリエールが上がってきて、5番手で前半3ハロンを通過して行く。先頭からは4馬身ぐらいのポジションだ。その後もゆったりと流れていく。
3コーナーを回って坂のテッペンあたりでは、先頭のウアジェトから最後方のモスカートローザまでは10馬身あるかないかの隊列だ。坂を下って行くが、前よりもより馬群は密集しだし、各馬が差のない一団となって最後のカーヴを目指す。
4コーナー手前では、もうウアジェトからモスカートローザまで3馬身から4馬身ぐらいの間に11頭がひしめく。その中で、赤い帽子のクルヴェイグは折り合いも十分で脚も溜まっている感じだ。
直線に入って真っ直ぐになった途端にペースがグーンと上がった様子で、ウアジェトが離しにかかる。グルヴェイグは一旦ライトレールの内めへと進路を取りかかったが、切り替えて外へと出す。
残り200のハロンを過ぎても先頭はウアジェト。2馬身の差で後続がズラリと4頭ぐらいが並ぶ。
そのウアジェトとの差が残り100を過ぎたあたりで一遍になくなり、四位Jの左ステッキに反応したグルヴェイグが伸び出して先頭を奪う。大きなアクションでゴールを目指すグルヴェイグ。先頭に出たグルヴェイグはもう手綱を抑えた感じでゴール前を流していた。
2着には内から出てきたユースティティア。3着には外からマイネマオの宮本勢2頭。ウアジェトは5着であった。2番人気のモスカートローザは、4コーナーで一番外へと出る流れ。そこから追い上げては来たが6着まで。
ウアジェトが作った流れは、前半の1000メートルが1.02.1とかなりゆったり。上がり3ハロンが11.4~11.2~11.4と凄い切れが要求されるレースとなった。そこをクルヴェイグは抜けてきた訳だが、先頭に立ったあたりでまた手前をポーンと自分で替えていたぐらいで、余裕さえも感じた。馬体重もデビューの444キロに近づく442キロと、戻ってきた。
さあ、これで府中での真の女王対決まで持っていけそうである。そんな夢を見させてくれそうな、グルヴェイグの復帰戦のレース後の印象であった。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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