「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【アメリカJCC】喧嘩を売るか、素直に買うか
2018/1/16(火)
★土曜中京11R 愛知杯(G3)◎本命馬 キンショーユキヒメ 4番人気 10着 20キロ増には驚いたが、切れたマーメイドSに比べれば4キロ増であり、むしろ前走が減りすぎていただけ。これが敗因ではないだろう。全くいいところなしで負けたのは、これで(0.1.1.6)となった冬競馬(12月~2月)が苦手という結論が一番腑に落ちる。勝ち鞍の大半は5月~9月に集中している馬だ。名前とは裏腹?寒さに弱いタイプということか。洞察が足らなかった。
$お宝馬 レイホーロマンス 11番人気 2着 こちらは読み通りの激走を見せてくれた。本命とする勇気が出せなかったことには反省。ただコンスタントに走るタイプではない。走るには場と相手を選ぶだろう。
★日曜中山11R 京成杯(G3)◎本命馬 エイムアンドエンド 5番人気 10着 個人的には自信がかなりあった推奨馬。好位先行で、これは間違いなしと思ったところで直線バッタリ。正直、よく分からない。確かに前にいた馬には息が入っていないようには見えたが、前走の走りからはここまで止まるとは思えなかった。
$お宝馬 ライトカラカゼ 10番人気 4着 これは力を出し切った。直線では2着はあるかという態勢も、先に動いた分イェッツトに差されてしまった。ただ東京向きではなく、次走自己条件で狙うなら春の中山だろう。
【今週のポイント】
以前は有馬記念出走組が幅を利かせていたアメリカJCCだが、ここ数年は有馬記念回避組と、上がり馬が激突する場になっている。ここからG1へという出世レースというよりは、個性的な中距離の脇役タイプが輝く場だ。
ただ今年は、2015年のグランプリホースで、去年の宝塚記念で2着と断然の格上馬、ゴールドアクターが出走してくる。それも、武豊騎手との新コンビだ。人気は集中しそうで、この実績と鞍上を素直に信頼するか、あるいは7ヶ月ぶりなら不安ありと見て喧嘩を売るか、そこがカギとなりそうだ。
ゴールドアクターを崩すとしたら、筆頭格はやはり4歳馬か。3冠で大崩れしなかったダンビュライト、同じ舞台でセントライト記念を勝ったミッキースワロー。ただゴールドとの斤量差は小さく、相手が万全だとしたらさすがに厳しそう。その意味でゴールドアクターの追い切りは必見だ。もし不安ありと判断するならば・・・・。最終結論をお待ちいただきたい。
【次回の狙い馬】
日曜・京都7R 6着 今回は7ヶ月ぶり。プラス24キロはさすがに太かった。中団で直線ジリ伸び、いかにもここを叩いて変わりそうな気配。
もともと阪神が得意なので、勝負はもう一度京都を叩いてからになるかもしれないが、それにしても今回よりは前進がかなりあるはず。
土曜・中山7R 4着 道中は後方の外。向正面からジワジワ上昇していくが、肝心のところで外から被せられてしまい動けないシーン。直線は狭いところを捌いてきただけに惜しい競馬だった。まともなら2着まであったかもしれない。
次走は東京になると思うが、1600mでも左回りでもやれるだけに、勝ち負けになりそうだ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。