「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【キーンランドC】女性上位が崩れるか?
2019/8/20(火)
★土曜小倉11R テレQ杯 ◎本命馬 サーティグランド 6番人気5着 夏場にガレてしまうよりはいいとは思うが、やはり高齢馬のプラス12キロは太かったか。終始中団も外を回らされ続けて、距離のロスもかなりあった。次走1200mのヒモ穴候補。
$お宝馬 タガノアム 7番人気4着 想定よりもハナ争いが激しくならず、よく伸びてはいたが前とは差があった。展開の助けがもう少し欲しかった。
★日曜札幌11R 札幌記念(G2) ◎本命馬 ペルシアンナイト 5番人気5着 レース後のコメントによれば「追い切りでノド鳴りがしていた」とのことだが、今回の立ち回りを見る分には、レースへの影響はなさそうだった。4角前からマクるように上がっていき、直線入って外から抜けるかという手ごたえも、外へヨレて鞍上が追いづらそうになるシーン。そこで離されてしまった。力は出せたが、この馬は2000mならやはりもっと速い時計、1分59秒台前半の決着にはなってほしかった。
$お宝馬 ステイフーリッシュ 8番人気9着 先行して好位も、直線は手応えなし。メリハリがない走り。こちらは力を出せず。デキの問題に映った。
【今週のポイント】
今週も引き続き札幌に注目が集まる。土日計4戦のWASJシリーズ、そして日曜はキーンランドCが行われる。
近年はスプリンターズSとの直結度が薄れつつあるが、かつては重要な前哨戦だった時期もあった一戦。2013年以降の6年間で、せん馬9歳のエポワスが勝った17年以外はすべて牝馬が勝っているという性別の偏りが強いレースである。牝馬ワンツーは3回、また6年間全ての年で、複数頭数の牝馬が3着以内に入っているのだ。
だが今年は、例年になく牡馬の有力馬が多い。実績で優るセイウンコウセイ、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドンの3強?はもちろん、わけても注目を集めるのは、直線競馬の王者となったライオンボスの出走。コーナーのあるコースでも通用するかは最大の焦点だ。3歳馬からも3頭の登録があり、牡馬勢の層の厚さは例を見ないほどである。
5週目に加え、週中の天候不順も考慮すると、時計はある程度かかりそう。血統からはパワー型や、1400mにも対応できるタイプのスプリント配合を重視する予定である。
【次回の狙い馬】
日曜 小倉8R 4着 叩き2走目の中1週、猛暑の中での輸送もあり、仕上げはいつもよりソフト気味。そんなこともあって過去の小倉も戦績は悪いのだが、今回は勝ちに行く競馬でシッカリ粘った。反動は気にした方がいいが、いつも使い込んでよくなる馬で、本来得意としている1200mに戻れば、勝ち負けになっていい。
日曜 小倉6R 4着 テンでダッシュが乗らず、1200mは明らかに短い。血統的にもエピファネイア×アグネスタキオンなら、1600m以上は欲しいところ。次走、芝での距離延長を条件に狙いたい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。