「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【秋華賞】ただ無事に
2019/10/9(水)
【今週のポイント】
桜花賞馬、オークス馬不在の秋華賞。2002年、ファインモーションが勝った年以来17年ぶりというかなり珍しいケースである。ただ、ファインモーションは遅れたデビュー以来無敗で突っ走り断然の1番人気、そして2着サクラヴィクトリアは、3歳1月の時点で重賞掲示板があり、川崎の関東オークスを勝つという変わった戦績ながら、賞金面では春の時点でオープン馬ではあった。
2017年は、桜花賞馬レーヌミノルの出走はあったが、10番人気とかなり軽視されており、実質は桜花賞オークス馬共に不在の色が濃かった。勝ったのはディアドラ、2着リスグラシュー、3着モズカッチャンと、桜花賞やオークスで上位に入った経験のある馬が上位を独占した。
こういう年はとかく上がり馬に目がいくものだが、破格のパフォーマンスで急成長している馬を除けば、意外と春の実績馬の壁は高い。今年はなおさらそうで、牝馬も牡馬も、春に重賞実績のない馬が夏に上がってきたというケースは、秋のトライアル戦線で苦杯をなめている。
何より今年の場合は、台風19号が開催を直撃しそう。私見ながら日曜京都はどうやら開催は出来そうな感じだが、かなりの道悪は必至だし、関東は開催が危ぶまれる。前述のようにいろいろ御託は並べてみたものの、とにかくまずは無事に開催が行われることを祈るのみだ。
★土曜京都11R 長岡京S ◎本命馬 インビジブルレイズ 7番人気5着 前半は好ポジションも、そこから位置取りがどんどん悪くなる。速い馬場で速さ負けしてしまったのだろう。最後盛り返してきただけに惜しい。
$お宝馬 クライムメジャー 5番人気9着 それほど速いペースで逃げたわけではなかったが、ピッタリ付かれて直線は一杯。ブリンカーも逆効果になってしまったか。
★日曜京都11R 京都大賞典(G2) ◎本命馬 グローリーヴェイズ 1番人気6着 確かに再三不利は受けたが、休み明けでかなりカリカリしていた。終始折り合いを欠いた感があり、いわゆる「ガス抜き」になりそうなレースで終わった。次走は巻き返しそう。
$お宝馬 ノーブルマーズ 4番人気4着 思ったより人気に。少し寄られて下がり気味だったものの、内をそつなく回る競馬ができた。決め手負けは仕方なく、力は出せている。
【次回の狙い馬】
土曜 東京9R 6着 スタート出負けし、後方から3角過ぎ、手応えがありインを上昇開始。しかしそこで前がドン詰まりになり、外へ切り替える不利。最後まで伸びており、まともに捌けていれば3着争いだったはず。次走スムーズなら。
日曜 京都4R 3着 ゲートはボコッと出て、終始砂を被るキツイ位置に。それでもジワジワ上昇し、直線もシッカリ伸びた。これなら次走はチャンス大。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。