大舞台を見据えるケイアイガーベラが武蔵野Sに出撃
2010/11/12(金)
平田修調教師
-:さきほど秋山騎手にお話を伺ったのですが、今回ケイアイガーベラにとって二回目となる関東への長距離輸送ですが何か対策はありますか?
平:輸送に対策はないですよ。馬も(関東への輸送が)2回目なので、慣れてくれるしかないね。それに船橋(マリーンC)の敗因は、輸送だけでは無いと思っています。阪神のポラリスS(オープン)を勝った後、マリーンCまでは、ちょうど一ヵ月しかなかったからね。
いつもなら一旦放牧に出して馬をリフレッシュしてから使うんだけど、その時は時間的にずっと厩舎にいたから、それも応えたのかもしれないですし、とにかく負けたのは輸送や、その他の要素が複合的に重なっただけだから、そこまでの心配はしていないよ。
-:ダート1400mでの能力は成績を見ればわかりますが、1Fの距離延長についてはいかがですか?
平:そこはやってみないとわかりませんよ(笑)。ただ並の力じゃ1400mを千切って勝つなんてあり得ない事なんですよ。それだけの能力を持っているのは確かなので、心配はしていません。
それより、ここを勝てば1200m~1600mという選択肢が増える。フェブラリーSも視野にいれたローテーションが組めるわけです。そのために先日のJBCスプリント(ダ1000m)は使わなかったわけですからね。もし負けても、1400mというこの馬最大の武器があるわけだから、気負っても仕方ないですよ。
-:先生がこの馬を最初に見た時の印象はどんな感じだったんですか?
平:最初に見たのは1歳の秋か冬だね。父のSmarty Jonesはアメリカの2冠馬だけれど、産駒がいないから何の先入観もなくて。母のアンナステルツもDanzigだから、アメリカ系の短距離のダート馬かなと思っていた。いつのタイミングだったか忘れたけれど、牧場で見た時に良い馬だなって思っていたよ。ガーベラが飼葉をモリモリ食べている姿を見ると、母方のDanzigが出てるなって思うけどね。
-:普段、厩舎でのガーベラはどんな様子ですか?
平:あれだけの能力がありながら、厩舎ではおっとりしています。オンとオフの切り替えができる賢い馬ですよ。僕はガーベラや引退したベッラレイアなんかは尊敬して見ていますよ。だって天才でしょう?山科S(ダ1200m)を差して勝った時なんかビックリしましたよ。
-:秋山騎手も強気で乗ると言っていましたので、レースが楽しみですね?
平:秋山がそんなこと言ってた?それで良いんじゃないかな。そういえば、ガーベラの追い切りで秋山を乗せた時『坂路ならベッラレイアより走る!』って驚いてましたよ。レースでのカテゴリー自体が全然違うから、比べても仕方ないけどね(笑)。
-:わかりました。レース直前の貴重なお時間ありがとうございました。
平:こちらこそありがとうございました。武蔵野Sにはケイアイガーベラ、エリザベス女王杯にはブライティアパルスが出走します。どちらも楽しみな馬なんで応援よろしくお願いします!
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■最近の主な重賞勝利 |
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開業2年目に25勝を挙げると、着実に実績を積み重ね、今年は既にキャリアハイとなる30勝をマーク。これまで以上の飛躍をみせている。
また、この夏に重賞勝ちを収めたケイアイガーベラ(武蔵野S)とブライティアパルス(エリザベス女王杯)で、東西重賞ジャックに挑む。
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