専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
復調著しい厩舎の期待馬
2017/6/10(土)
どうも!美浦の古川です。
来週からの函館競馬では5馬房を構えて臨む手塚貴久厩舎。昨夏の函館では6頭が12鞍に出走して1勝のみと振るわなかったことから今年は力が入っている様子。手塚師は「夏は(関東圏と北海道)半々の比重を置くつもり」と言い、函館にも遠征する予定だそうだ。
函館競馬が始まる前の今週は日曜東京に馬を揃えてきた印象の手塚厩舎。その中でも期待が大きいのが、東京9R小金井特別の⑬オホーツク(牡5、美浦・手塚厩舎)だ。前走は馬体重12キロ増だったが、これは復調傾向の証拠で、レースでもゴール前で内で叩き合っている2頭に外から並び掛けタイム差なしの③着。
この中間も好調をキープしており、坂路での最終追い切りでは土曜東京メインに出走するアルタイルに渋太く食い下がっていた。手塚師は「前走も良かったけど、今回もやる気があって好気配。元々はこのクラスを勝っている馬だし、良い頃の状態に戻ればチャンスはある」と期待を寄せている。
1年半以上も勝ち星から遠ざかっているが、前走に続いて内田博幸騎手が騎乗なら今度こそ差し切れるだろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。