「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【大阪杯・展望】狙いはどこに?
2019/3/26(火)
★土曜阪神11R 毎日杯(G3)◎本命馬 マイネルフラップ 4番人気 5着 勝ちに行く騎乗で、いつもより早めに動く。ペースを考えると仕方ないが、早めに動くと味がない馬だったとは。どうやら流れに関係なく、後ろから構えて直線で爆発させるという戦法に賭けるしかないタイプのようだ。
$お宝馬 ダノンテイオー 11番人気 7着 2番手を進み、直線でも見せ場は作った。自己条件なら十分やれる。
★日曜中京11R 高松宮記念(G1) ◎本命馬 ダノンスマッシュ 1番人気 4着 内枠馬が上位を独占する中、7枠から位置を取りに行って唯一粘り、ゴール前ではもう一度差し込んでいるだけに惜しい競馬だった。内枠を引いていればおそらく勝ち負けだったが、ただそれを覆すまでの絶対的な強さはまだ付いてなかったということ。過信してしまった。ただだからといってあの結果は想定外で、諦めるしかない。
$お宝馬 アレスバローズ 7番人気 9着 ある意味、今回最も被害を受けた馬。絶好の位置から、3コーナー過ぎにカットされてつまづく不利。短距離戦だけにこれは大きすぎた。内枠に利が出たレースではあったが、内枠で構えるとああいう不利も受けることがある。運がなかった。まともならあるいは、と今でも思う。
【今週のポイント】
G1に昇格して今年で3年目となる大阪杯。ただ、この後の動きが見えづらい位置に置かれている。春の天皇賞へ行く馬は少ないし、かといって安田記念までは間が空く。かといって、ここがメイチの馬が揃ったかというのと休み明けも多い。一昨年のキタサンブラックは有馬記念以来だったが、その他の過去2回の3着以内馬はいずれも年明けに実戦を使っていた。今年の各馬のモチベーションの見極めが実に難しい。
ともあれ、ポイントは内回りで急坂コースということ。持続力とパワーが大きな武器となる舞台なのは間違いない。G2時代から通算して、近10年で5頭の馬が複数回馬券圏内に入り、8頭の馬が複数回掲示板に載るというリピーターレースでもある。つまり得手が出やすいコースということだ。
さらに今の馬場の傾向も加味して、水曜夕方更新予定の有力馬診断で結論を出したい。
【次回の狙い馬】
土曜・阪神7R 3着 テンの3F34秒1は、このクラスとしては速い流れ。これを離れた2番手とはいえ追走し、直線は勝ちに動いていったん先頭。ラストは後続に差し込まれたが、一番強い競馬をしている。これなら次は勝ち負け。
日曜・中京7R 7着 2番手追走も、直線は苦しくなったのは、おそらく距離が長すぎたのだろう。得意の東京に替わり、距離を詰めてくれば、500万にいる馬ではない。東京芝1400m~1600mで。
※次回出走時については、レース当日の朝に配信されるメルマガにてお伝えしています。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。