「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 5月4日 京都11R 京都新聞杯(G2)
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お宝馬$ジューンテイク(8人気) 1着
これぞ血統ハンティング!
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
【天皇賞・春】「意外にもスピード重視?」
2020/4/28(火)
【今週のポイント】
先週の落馬事故に伴い、直前になり騎乗者の変更もあった天皇賞・春。しかし馬の方は、出走意志のある馬は無事に駒を進めてきたようだ。
当然中心は、昨年の覇者で菊花賞も制したフィエールマン。生粋のステイヤーの要素と、近年の天皇賞・春に必要な、2000m前後のスピードの両方を有している血統で、今年も軸としてはかなり堅そうだ。
ただ相手探しは難しい。期待されつつも、近走難しさが出ていて信頼度に欠けるエタリオウ、キセキの扱い次第では、フィエールマンが勝ってもそこそこの配当が期待できるかもしれない。
繰り返しになるが、3200mの長丁場でありながら、キーワードはスピード。2000m戦の高速決着に適応した経験をチェックしつつ、穴馬を拾ってみたい。
★土曜東京11R オアシスS ◎本命馬 ブレスジャーニー 2番人気7着 マイナス14キロはいささか驚いた。しかもスタートで出遅れ、内目で砂を被りまくる。それでも少しずつ位置取りをあげて行ったが、脚はそこでなくなっており、直線は流れ込んだだけ。仕上がり、スタート、そして枠も響いたか。
$お宝馬 バレッティ 4番人気2着 ブレスジャーニーと同じような位置を3角手前から取り、直線は手応え十分でうまく外へ出せた。だが思ったより人気になったのは誤算だった。
★日曜東京11R フローラS(G2) ◎本命馬 スカイグルーヴ 1番人気5着 パドックでみても下半身が寂しく見えるマイナス14キロ。あれだけ間隔が空いた3歳馬が、いくら牝馬とはいえ、これは異常。直線全く伸びず。むしろ直線半ばまで形をつけたのが能力の高さというところか。次走へは反動が気になる。なお強風や砂は他馬も条件が同じ。敗因にはならない。
$お宝馬 エレヴァテッツァ 6番人気11着 大きな出遅れ、しかも最内枠。そして直線向かいの強風は追い込みには不利。これら全てが重なって終わった。自己条件なら巻き返せる。
【次回の狙い馬】
日曜 東京11R 11着 詳細は前述のとおり。東京の内にもう一度使って来れば、古馬混合でもやれる血統背景は週末に述べた通り。
日曜 東京5R 5着 この日はとにかく追い込めない馬場。しかし掲示板の中で唯一中団後ろから伸びてきた。もう少し距離があれば、前目に付けられるはずで、次走1400mならヒモ、1600mで勝ち負けまで視野に入れたい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。