皆様、こんにちは!桜の季節が過ぎると一気に夏のような気候になる中、毎年恒例の田んぼに水が入り、カエルの大合唱が始まりました。ここまで大合唱されると、もはや寝るのに邪魔というよりも子守唄のように聞こえてきます。今にして思えば、これも昭和から続く古き良き習慣なんだなと感じでいます。

そんな古き良き習慣を競馬でいえば師弟関係や騎手と馬のコンビがあります。師匠であり義父の由太郎は昔、キーストンで山本さんを降ろすとオーナーが言った際には「降ろすならウチから引き上げてください」とまで言い切るほど、義理人情に熱い人でした。それだけ人馬の絆を信じていました。

今では外国人騎手やトップ騎手への乗り替わりが当たり前になりました。もちろん勝負ですし、トップジョッキーが乗った方が前にくる確率が上がるのですから理解できます。しかし、胸を熱くさせるのはやはり勝利だけでなく、馬と人にどんなストーリーがあるかだと思います。

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そんなストーリーがあった天皇賞(春)を振り返りましょう。20年前イングランディーレの逃げ切り勝利を目撃し、騎手を志した菱田君と怪我で1年休んでいたテーオーロイヤルのコンビが勝利しました。ずっと苦楽を共にしてきたコンビが師匠の馬でG1を勝って恩返しをする。こんな古き良き昭和の競馬を思い出しました。菱田君も長きに渡りコンビを組んできたからこそ帝王の名に相応しい、強気の王道競馬で馬を信じた渾身の騎乗だったと思います。素晴らしかった!

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今週はNHKマイルCが行われます。ルメール騎手が落馬負傷から復帰することでも注目が集まりますが、私の推しはジャンタルマンタルになります。以前からアドマイヤマーズを彷彿させると言ってきましたがまさに同じローテーションできますし、秋はマイルCS制覇にも期待しています。

そこに新馬以来のコンビ復活となるルメールとアスコリピチェーノがどんな走りをするかにも注目です。ノーブルロジャーディスペランツァといった馬達にも力があるだけに渾身のぶつかり合いが見られそうです。ゴールデンウィークで交通面の混雑に気をつけながらも是非競馬場でお楽しみください!