関係者の素顔に迫るインタビューを競馬ラボがオリジナルで独占掲載中!

松山弘平騎手

中京コース、左回りが合うという確信

-:前回の1月から少し間隔が開いていますけれど、そこは周りからみれば、若干の心配する点といいますか。阪急杯、オーシャンSの主要ステップレースからの臨戦ではない点が気になります。

松:阪急杯やオーシャンSだと間隔が詰まって、オーバーワークになる可能性があるので。あくまでも目標は宮記念ということで、それに向けて1番理想的な選択を先生(加用調教師)が決めたので。本当に先生の考えに付いて行くだけなので、おっしゃられたことを信じて、馬を信じて乗るだけかなと思ってます。

-:その中で2週前にも追い切りに乗られていましたが、状態というか、今の雰囲気はいかがですか?

松:間隔が開いているぶん、まだ余裕があるのかなという気がしますけれど、今週、併せ馬で追い切りをしますし、来週もまだできますしね。それでちょうど良い状態に持っていけるんじゃないのかなと思います。

-:函館みたいにマクって競馬ができたりだとか、この前みたいに好位から競馬したりだとか、自在性がある馬なのかなと思いますね。

松:すごい乗りやすい馬で、癖もないですし、本当にスタートだけ決まればどこからでも競馬が出来る馬なんで、本当にセンスがありますよね。

-:センスの良さがある中で、今の中京への相性はどうみていますか?

松:中京自体は合いそうですね。左回りというのが、僕の中ではスゴく良いんじゃないかなと。新潟で勝った時もスゴく強かったですし、京王杯スプリングC(7着)の時もスゴく良い脚を使ってくれましたしね。左回りはイイんですよね。





-:左回りはトレセンの調教などで乗ったりだとかは?

松:ないです。

-:レースに乗っている感覚だけで。

松:そうなんです。良さそうですね。

-:それは意外なところですね。周りからすれば、そんなイメージはないはずです。

松:うん、そうなんですよね。厩務員さんも「左回りの方が絶対に走る」と。

「(自信)マンマンです!大丈夫です」

-:普段の性格はどんな子ですか?

松:馬房の中だとかはすごくおとなしいんですよ。おとなしくて、かわいいんですけれど、意外と気の強さがあるというか。ちょっとさわろうとしたりすると、やんちゃな部分をみせたり。闘争心に溢れているというか。

-:あと相手となると、スプリンターズSで敗れたロードカナロアなども揃います。

松:強いメンバーが一杯いますけれど、バレンチノの競馬をしたら、自然と結果は付いてくるかなと思っているので、そんなに他の馬がどうだとかいう風には考えてないですけれどね。もう、自分の競馬をするだけだと、今は頭に入れてます。

-:自信のほどは?

松:(自信)マンマンです!大丈夫です。

-:そうなると、初G1ですか。

松:そんなに甘いもんでもないんですけれどね、G1って。本当にみんなが獲りたいモノですし、そんなに簡単に5年目の僕が獲れるほど甘くはないと思うんですけれど、本当に強い馬だと思ってますし、それだけの馬だと思っているので。僕の自信がなくてはダメだと思うので、それも含めてヤル気満々ですね。燃えています。



-:松山さんがそういうモチベーションで挑んだ時の結果はどうなんですか。

松:いや~、どうなんでしょうか(苦笑)。裏目に出たりして……。

-:ホースマンに聞いていると、割と自信を持ち過ぎていたり、勝ち気になり過ぎている時の方が、裏目な結果を聞いたりするので、そこは気が抜けている時の方がいいのかなと。一概には言えないですけどね、そこは。

松:でも、変に落ち着いているというか、良い緊張感は持って臨めるというか……。今は自信もありますし、本当に自分の競馬をするだけだと思うので。前走も自信がありましたし、その前もその前も(自信が)。3連勝した時も自信がありましたし、だから、自信がある時でも大丈夫だと思います。

-:大丈夫ですか。レースの流れとしてはどんな展開をイメージしますか?

松:中団ぐらいからスパーン!という感じですかね。

-:それでは、本番での好結果を期待しています。この度はありがとうございました。

松:頑張ります。ありがとうございました。

松山弘平騎手インタビュー(前編)はコチラ→

1 | 2


スプリンターズS直前時
松山騎手のインタビューはコチラ


(写真)高橋章夫




【松山 弘平】Kohei Matsuyama

1990年 兵庫県出身。
09年 池添兼雄厩舎所属からデビュー。
JRA初騎乗・初勝利
09年3月1日 1回小倉8日1R トミケンプライマリ
JRA通算成績は191勝 (13/03/17現在)


■最近の重賞勝ち
・13年 シルクロードS(ドリームバレンチノ号)


小学校の頃から阪神競馬場の乗馬センターに通い騎手を志す。一度は騎手試験に失敗したが、二度目の挑戦で念願の騎手試験に合格。丸山元気、国分兄弟らと同期として過ごす。 デビューイヤーは36勝をマークしてJRA賞を受賞するも、2年目は30勝、3年目の昨年は26勝と勝ち鞍が減少。巻き返しに意欲を燃やした昨年は節目の通算100勝に到達しただけでなく、重賞勝ちも経験。一気に飛躍を遂げた。競馬ラボでは夏季限定コラムを担当するなど、お馴染みの存在。次代の競馬界を担う活躍が期待される。