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無敗馬にスポットライトを当てました(上)…和田栄司コラム
2012/4/11(水)
今週は4頭の無敗馬にスポットライトを当てました。
7日、米ニューヨークのアケダクト競馬場で行われたウッドメモリアルS(G1)は、まだ4戦のキャリアしかないジモロジストが、好位から早めに仕掛けて優勝しました。
デビューからの連勝を5に伸ばしたジモロジストは、2000年と2001年のブリーダーズカップクラシックを連覇したティズナウ産駒の3歳牡馬で、トッド・プレッチャー厩舎を代表するケンタッキーダービー候補です。
昨年9月にケンタッキー州ターフウェイパーク競馬場のオールウェザー馬場で5馬身差のデビュー勝ちを収め、チャーチルダウンズ競馬場で2戦してG2ケンタッキージョッキークラブSまで3連勝しました。
今季はガルフストリームパーク競馬場のアローワンスを7馬身差圧勝してフロリダダービーに臨んでいましたが、トッド・プレッチャー調教師と馬主のウインスター・ファームのコンビは、プレッチャー調教師の初優勝となった2010年のケンタッキーダービーをスーパーセイヴァーで勝ったお馴染みのコンビ、スーパーセイヴァーもケンタッキージョッキークラブSを勝っていることから、プレッチャー厩舎のダービー候補としてジモロジストがクローズ・アップされています。
デビューからずっと手綱を取っているハヴィエア・カステリャーノ騎手とのコンビで、ジモロジストの次走は5月5日のG1ケンタッキーダービーになります。
昨年のカルティエ賞、最優秀2歳牡馬に選ばれたダビルシムの騎手に、本年度からクリストフ・スミヨン騎手が決まりました。
ハットトリックの初年度産駒になる3歳牡馬は、5戦5勝で、G1・2勝。その両方のG1でフランキー・デットーリ騎手が跨って勝ちました。しかし、オーナーのサイモン・スプリンガー氏は、今年から自分の全ての馬を、コミットメント(スミヨン騎手は昨年からダニエル・ヴィルデンシュタイン氏と専属契約)が許す限り、スミヨン騎手に乗って貰いたい意向を示しています。
クリストフ・ファーランド調教師はダビルシムを無敗の2歳チャンピオンに育てました。それはボルドー近郊のラ・テスト競馬場から始まっています。そしてダビルシムは、アラジがモルニ賞とジャンリュックラガルデル賞(当時はグランクリテリウム)の両方を勝って以来の特別な馬になりました。「スミヨン、ペリエ、デットーリ。彼らは世界でも突出した騎手」とファーランドは言います。「常に彼らの内の一人を利用出来ることに満足しています。馬も本当に元気です」と続けました。
ダビルシムのシーズンデビューは今週の15日です。フォンテンブロー競馬場で行われるG3フォンテンブロー賞。この後は英ニューマーケット競馬場の2000ギニーに行くよりは、ロンシャンのプールデッセデプーラン(仏2000ギニー)に向かう計画のようです。尚、米国でもハットトリック産駒のハウグレートがG3パームビーチSを勝ち、ハットトリック産駒2頭目の重賞勝馬となりました。初年度からダビルシムを輩出したことで、ハットトリックは米ウォルマック・ファームから大手の米ゲインズウェイ・ファームに移動しました。因みに、南アフリカのシャトル種牡馬は続けて行くようです。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
7日、米ニューヨークのアケダクト競馬場で行われたウッドメモリアルS(G1)は、まだ4戦のキャリアしかないジモロジストが、好位から早めに仕掛けて優勝しました。
デビューからの連勝を5に伸ばしたジモロジストは、2000年と2001年のブリーダーズカップクラシックを連覇したティズナウ産駒の3歳牡馬で、トッド・プレッチャー厩舎を代表するケンタッキーダービー候補です。
昨年9月にケンタッキー州ターフウェイパーク競馬場のオールウェザー馬場で5馬身差のデビュー勝ちを収め、チャーチルダウンズ競馬場で2戦してG2ケンタッキージョッキークラブSまで3連勝しました。
今季はガルフストリームパーク競馬場のアローワンスを7馬身差圧勝してフロリダダービーに臨んでいましたが、トッド・プレッチャー調教師と馬主のウインスター・ファームのコンビは、プレッチャー調教師の初優勝となった2010年のケンタッキーダービーをスーパーセイヴァーで勝ったお馴染みのコンビ、スーパーセイヴァーもケンタッキージョッキークラブSを勝っていることから、プレッチャー厩舎のダービー候補としてジモロジストがクローズ・アップされています。
デビューからずっと手綱を取っているハヴィエア・カステリャーノ騎手とのコンビで、ジモロジストの次走は5月5日のG1ケンタッキーダービーになります。
昨年のカルティエ賞、最優秀2歳牡馬に選ばれたダビルシムの騎手に、本年度からクリストフ・スミヨン騎手が決まりました。
ハットトリックの初年度産駒になる3歳牡馬は、5戦5勝で、G1・2勝。その両方のG1でフランキー・デットーリ騎手が跨って勝ちました。しかし、オーナーのサイモン・スプリンガー氏は、今年から自分の全ての馬を、コミットメント(スミヨン騎手は昨年からダニエル・ヴィルデンシュタイン氏と専属契約)が許す限り、スミヨン騎手に乗って貰いたい意向を示しています。
クリストフ・ファーランド調教師はダビルシムを無敗の2歳チャンピオンに育てました。それはボルドー近郊のラ・テスト競馬場から始まっています。そしてダビルシムは、アラジがモルニ賞とジャンリュックラガルデル賞(当時はグランクリテリウム)の両方を勝って以来の特別な馬になりました。「スミヨン、ペリエ、デットーリ。彼らは世界でも突出した騎手」とファーランドは言います。「常に彼らの内の一人を利用出来ることに満足しています。馬も本当に元気です」と続けました。
ダビルシムのシーズンデビューは今週の15日です。フォンテンブロー競馬場で行われるG3フォンテンブロー賞。この後は英ニューマーケット競馬場の2000ギニーに行くよりは、ロンシャンのプールデッセデプーラン(仏2000ギニー)に向かう計画のようです。尚、米国でもハットトリック産駒のハウグレートがG3パームビーチSを勝ち、ハットトリック産駒2頭目の重賞勝馬となりました。初年度からダビルシムを輩出したことで、ハットトリックは米ウォルマック・ファームから大手の米ゲインズウェイ・ファームに移動しました。因みに、南アフリカのシャトル種牡馬は続けて行くようです。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
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