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カオスモス(混沌と秩序)がケイコどおりしっかりと伸びた!!
2012/6/12(火)
土曜阪神5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.4
カオスモス(牡2、マイネルラヴ・栗東、森厩舎)
※※カオスモス(混沌と秩序)がケイコどおりしっかりと伸びた!!
新馬戦はパドックでは馬体の造りをジックリと見つめ、返し馬ではどんな走りをするのかを見るのが楽しみ。移動しての観察と、けっこうせわしく動くのだがこれが楽しい。その返し馬では注目していた4頭が並んで走ってくれて比較もできた。ケイコの動きを実戦でもそのまま出し切って勝ち上がったのがカオスモス。スタートの出はあまり良くなかったが、その後の対応が素早く流れにも乗り、直線も前を行く2頭の外へとスッと反応し伸びての勝利。ケイコどおりでもあり、ケイコ以上の素質の良さをもっている印象だ。父に捧げる勝利でもあった・・・。
先ほどの話であるが、パドックでまるで気合がなく周回していたジェネクラージュ。馬場に入って来た時もノッソリ。ところがクルっと向きを替えてゴール前1ハロンを返し馬する所作に入った時にガラっと変わった。これには驚いた。これがあるから返し馬を観たりするのが面白い。カオスモスは一貫していい雰囲気でリハーサルを終えた。
そしていざ実戦。スタートダッシュでカオスモスとコウエイキズナが良くない。ブービーぐらいの出であった。しかし2完歩も行ったぐらいで、カオスモスはもう行き脚もついていて、1ハロン手前では好位グループの馬群の中にいた。この素早い反応がいい。すっとゲートを出て行ったのがハナズデラックス。これの2番手にメイケイペガムーンがつけて行くがユッタリの入りだ。
3番手グループに内からジェネクラージュ、シゲルオリオンザ、クールナミ。そこにもうカオスモスがいた。3コーナーのカーヴも上手く馬の中で内目を廻れている。そのひと列後ろにタガノラルフ。これも外目は廻ってはいない。軽快にハナズデラックスは先頭で行く。3ハロンを35.9と誰にも並ばれず十分に息の入った逃げを展開。しかし4コーナーのカーヴを廻る時にメイケイペガムーンが早くも馬体を並ばせてきた。その後ろのカオスモスにはもう前は空間がバッチリと開いて直線を向いた。
残り300のオレンジ棒を過ぎるあたりで追い出すメイケイペガムーン。逃げるハナズデラックスには勢いで勝りそうだが、外へ出したカオスモスに川田Jの左ステッキが入る。やや前へ出たメイケイペガムーンの外をもう手綱で押すだけで前進姿勢に入ったカオスモスが交して半馬身の差でゴールを迎えた。
最後の2ハロンが11.2~11.9。ハナズデラックスがいいペースで逃げたが、その後ろの馬の切れ味が優ったもの。
ゲートをヨロけて出たあたりは混沌としていたが、その後は秩序ある走りで初陣をまとめたカオスモス。坂路のケイコと同じように追われての反応も良く、初陣を飾った。
4着にジェネクラージュ。5着タガノラルフ。まだ余裕ある体の造りだったが、直線での詰めは悪くない。この2頭が次はガラリと変わりそうだ。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.4
カオスモス(牡2、マイネルラヴ・栗東、森厩舎)
※※カオスモス(混沌と秩序)がケイコどおりしっかりと伸びた!!
新馬戦はパドックでは馬体の造りをジックリと見つめ、返し馬ではどんな走りをするのかを見るのが楽しみ。移動しての観察と、けっこうせわしく動くのだがこれが楽しい。その返し馬では注目していた4頭が並んで走ってくれて比較もできた。ケイコの動きを実戦でもそのまま出し切って勝ち上がったのがカオスモス。スタートの出はあまり良くなかったが、その後の対応が素早く流れにも乗り、直線も前を行く2頭の外へとスッと反応し伸びての勝利。ケイコどおりでもあり、ケイコ以上の素質の良さをもっている印象だ。父に捧げる勝利でもあった・・・。
先ほどの話であるが、パドックでまるで気合がなく周回していたジェネクラージュ。馬場に入って来た時もノッソリ。ところがクルっと向きを替えてゴール前1ハロンを返し馬する所作に入った時にガラっと変わった。これには驚いた。これがあるから返し馬を観たりするのが面白い。カオスモスは一貫していい雰囲気でリハーサルを終えた。
そしていざ実戦。スタートダッシュでカオスモスとコウエイキズナが良くない。ブービーぐらいの出であった。しかし2完歩も行ったぐらいで、カオスモスはもう行き脚もついていて、1ハロン手前では好位グループの馬群の中にいた。この素早い反応がいい。すっとゲートを出て行ったのがハナズデラックス。これの2番手にメイケイペガムーンがつけて行くがユッタリの入りだ。
3番手グループに内からジェネクラージュ、シゲルオリオンザ、クールナミ。そこにもうカオスモスがいた。3コーナーのカーヴも上手く馬の中で内目を廻れている。そのひと列後ろにタガノラルフ。これも外目は廻ってはいない。軽快にハナズデラックスは先頭で行く。3ハロンを35.9と誰にも並ばれず十分に息の入った逃げを展開。しかし4コーナーのカーヴを廻る時にメイケイペガムーンが早くも馬体を並ばせてきた。その後ろのカオスモスにはもう前は空間がバッチリと開いて直線を向いた。
残り300のオレンジ棒を過ぎるあたりで追い出すメイケイペガムーン。逃げるハナズデラックスには勢いで勝りそうだが、外へ出したカオスモスに川田Jの左ステッキが入る。やや前へ出たメイケイペガムーンの外をもう手綱で押すだけで前進姿勢に入ったカオスモスが交して半馬身の差でゴールを迎えた。
最後の2ハロンが11.2~11.9。ハナズデラックスがいいペースで逃げたが、その後ろの馬の切れ味が優ったもの。
ゲートをヨロけて出たあたりは混沌としていたが、その後は秩序ある走りで初陣をまとめたカオスモス。坂路のケイコと同じように追われての反応も良く、初陣を飾った。
4着にジェネクラージュ。5着タガノラルフ。まだ余裕ある体の造りだったが、直線での詰めは悪くない。この2頭が次はガラリと変わりそうだ。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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