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1ハロンにも及ぶ叩き合いを制したカシノピカチュウ!!
2012/6/19(火)
土曜阪神5R
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.12.8
カシノピカチュウ(牡2、スタチューオブリバティー・栗東、牧田厩舎)
※※1ハロンにも及ぶ叩き合いを制したカシノピカチュウ!!
水が浮いてこそいないが、走った後は水しぶきが跳ねあがる程の馬場コンディション。そんな中での新馬戦である。3コーナーで4番手に上がったカシノピカチュウ。直線では早くも先頭に立ったララガニエの外から馬体を並ばせる。その2頭での猛烈な追い合いとなった。左ステッキが20数発ほど入れられたカシノピカチュウが渋太く伸びてデビュー勝ちをおさめた。3着馬に7馬身も間を開けるほどのマッチレースはなかなかの見ものであった。
今日で5日目となる関西での新馬の鞍であるが、まだ逃げ切り勝ちのレースを観ていない。このレースも、逃げたビップイシマツは直線入り口で早々と脱落した。人気のカゼニタツライオンは、返し馬で正直ガッカリする様な幼い走り。頭をあげてしまい、若さ一杯であった。シゲルホウオウザも同様に頭が高い。逆にキャンターでいい走りを見せたのがララガニエ。返し馬から何やら波乱含みには感じるものだった。
そしてゲート・オープン。ビップイシマツが出て行く。その外にララガニエが続く。ややフワフワした走りと若さいっぱいだ。カシノピカチュウがゲートを出て少し行ったところでステッキを1発入れられていたのをビデオで確認した。3番手にコパノフウタ、その外へにカシノピカチュウが並んで進む。その内目にシゲルホウオウザとカゼニタツライオンが並んでいく。
3コーナーを廻って行くが、前の2頭に後ろの列がだいぶ接近して行く。特に内目を行くシゲルホウオウザが段々と前へ迫っていく行きっぷり。むしろ外のカゼニタツライオンは少し前と差が出始める。4コーナーに接近するあたりでは、先頭組ではビップイシマツより外のララガニエの方が行きっぷりがいい。
カーヴを廻ると、すぐにララガニエが先頭となる。それを外からカシノピカチュウが追いながら追走して行く。残り1ハロンにかかろうかというタイミングで、カシノピカチュウがララガニエに追いついた。そしてこの2頭の猛烈な追い合いが続く。後ろはドンドンと離れていく。酒井Jの左ステッキが20発は数えられたが、それ以上は判らない。やっとララガニエを振り切って先頭でゴールを駆け抜けた。
離れた3着には、後ろの組からハギノグラミーが末脚を伸ばして入った。カゼニタツライオンは直線でもう脚も残っておらず、5着がやっとだった。
前半の3ハロンは35.5。1000通過が59.9と、やはり馬場が湿っているとは言え、2歳新馬戦としては速い流れ。そのほとんどに絡んでいったララガニエは、負けはしたが立派だった。スタートからステッキが入り道中も追い通しだったカシノピカチュウは、長い脚を使った格好。ケイコでシッカリと追われている強みを生かせたのかも知れない。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.12.8
カシノピカチュウ(牡2、スタチューオブリバティー・栗東、牧田厩舎)
※※1ハロンにも及ぶ叩き合いを制したカシノピカチュウ!!
水が浮いてこそいないが、走った後は水しぶきが跳ねあがる程の馬場コンディション。そんな中での新馬戦である。3コーナーで4番手に上がったカシノピカチュウ。直線では早くも先頭に立ったララガニエの外から馬体を並ばせる。その2頭での猛烈な追い合いとなった。左ステッキが20数発ほど入れられたカシノピカチュウが渋太く伸びてデビュー勝ちをおさめた。3着馬に7馬身も間を開けるほどのマッチレースはなかなかの見ものであった。
今日で5日目となる関西での新馬の鞍であるが、まだ逃げ切り勝ちのレースを観ていない。このレースも、逃げたビップイシマツは直線入り口で早々と脱落した。人気のカゼニタツライオンは、返し馬で正直ガッカリする様な幼い走り。頭をあげてしまい、若さ一杯であった。シゲルホウオウザも同様に頭が高い。逆にキャンターでいい走りを見せたのがララガニエ。返し馬から何やら波乱含みには感じるものだった。
そしてゲート・オープン。ビップイシマツが出て行く。その外にララガニエが続く。ややフワフワした走りと若さいっぱいだ。カシノピカチュウがゲートを出て少し行ったところでステッキを1発入れられていたのをビデオで確認した。3番手にコパノフウタ、その外へにカシノピカチュウが並んで進む。その内目にシゲルホウオウザとカゼニタツライオンが並んでいく。
3コーナーを廻って行くが、前の2頭に後ろの列がだいぶ接近して行く。特に内目を行くシゲルホウオウザが段々と前へ迫っていく行きっぷり。むしろ外のカゼニタツライオンは少し前と差が出始める。4コーナーに接近するあたりでは、先頭組ではビップイシマツより外のララガニエの方が行きっぷりがいい。
カーヴを廻ると、すぐにララガニエが先頭となる。それを外からカシノピカチュウが追いながら追走して行く。残り1ハロンにかかろうかというタイミングで、カシノピカチュウがララガニエに追いついた。そしてこの2頭の猛烈な追い合いが続く。後ろはドンドンと離れていく。酒井Jの左ステッキが20発は数えられたが、それ以上は判らない。やっとララガニエを振り切って先頭でゴールを駆け抜けた。
離れた3着には、後ろの組からハギノグラミーが末脚を伸ばして入った。カゼニタツライオンは直線でもう脚も残っておらず、5着がやっとだった。
前半の3ハロンは35.5。1000通過が59.9と、やはり馬場が湿っているとは言え、2歳新馬戦としては速い流れ。そのほとんどに絡んでいったララガニエは、負けはしたが立派だった。スタートからステッキが入り道中も追い通しだったカシノピカチュウは、長い脚を使った格好。ケイコでシッカリと追われている強みを生かせたのかも知れない。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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