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26日キングジョージ発走[和田栄司コラム]
2014/7/22(火)
週末の26日、英アスコット競馬場で行なわれる2014年上半期の総決算、第64回キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝12ハロン)の最終登録が発表された。
ブラウンパンサー(牡6歳/シロコ)22戦9勝
フリントシャー(牡4歳/ダンシリ)8戦3勝
ホールオブミラーズ(セン4歳/デュークオブマーマレード)8戦1勝
レティモア(牡4歳/ホーリーローマンエンペラー)27戦2勝
マジシャン(牡4歳/ガリレオ)12戦5勝
ムカドラム(牡5歳/シャマダル)13戦5勝
ノーブルミッション(牡5歳/ガリレオ)19戦7勝
テレスコープ(牡4歳/ガリレオ)8戦4勝
トレーディングレザー(牡4歳/テオフィロ)13戦4勝
イーグルトップ(牡3歳/ピヴォタル)3戦2勝
ロムズデール(牡3歳/ホーリング)4戦1勝
タールーダ(牝3歳/シーザスターズ)3戦3勝
コーラルエクリプスを勝ったムカドラムは初めての距離になるが、ウィリアム・ハガス調教師の希望通り登録して来た。オークスのヒロイン、タールーダも19日の愛オークスを回避してここに備えている。ハムダン殿下の2頭はどちらも状態が良く、最終的に主戦のポール・ハナガン騎手、第2ライダーのデーン・オニール騎手、選択はギリギリになりそうである。
マイケル・スタウト厩舎のテレスコープはG1馬ではないが今季3戦2勝、通算成績も8戦4勝、2着2回と底を見せていない。前走ロイヤルアスコットのG2ハードウィックSを7馬身差勝ち、タイム2分27秒45、2010年のハービンジャー(11馬身差圧勝)を思わせる勢いでブックメーカーは1番人気に推している。ライアン・ムーア騎手を鞍上に前々からの組み立てになる。
愛バリードイルは愛2000ギニーとBCターフを勝ったG1・2勝馬マジシャンを送り出して来る。今季は4戦1勝、2着2回、勝ったのはG3戦のみだが、追い込み一辺倒の脚質から前々競馬に変え、前走レコード決着のG1プリンスオブウェールズSを2着している。ホールオブミラーズをペースメーカーに使って抜け出しを計れるかが鍵。
カリッド・アブドゥッラー殿下も2頭出し。ノーブルミッションはセシル女史に代り、今季G1タタソールズゴールドカップを勝って来た。アンドレ・ファーブル厩舎のフリントシャーは昨年のパリ大賞典勝馬。ゴドルフィンはトレーディングレザーを送る。ジム・ボルジャー調教師は僚馬レティモアをペースメーカーに使う考えのようだ。マイケル・オーウェンの自家生産馬ブラウンパンサー、長い距離を使って来ただけにここでは家賃が高い。
ジョン・ゴスデン調教師は3頭の3歳馬を登録している。ハムダン殿下のタールーダの他に、キャリア4戦目のダービーで4馬身半差3着したロムズデール、ロイヤルアスコットのG2キングエドワード7世Sを3戦目で勝った(勝ちタイム2分27秒98は優秀)イーグルトップ、イーグルトップは7万5000ポンドの追加登録料を支払った。
3歳馬の優勝は近10年を見ると2011年のナサニエルの1回と寂しいが、その前の10年では4回の優勝があり、ナサニエルはジョン・ゴスデン厩舎の馬だった。タールーダ、ロムズデール、イーグルトップはいずれもジョン・ゴスデン厩舎、古馬60.5キロに対し、3歳馬55キロ、3歳牝馬53.5キロ、斤量差を生かす3歳馬のレース振りを大いに注目したい。キングジョージの発走は、26日、日本時間の23時50分。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
ブラウンパンサー(牡6歳/シロコ)22戦9勝
フリントシャー(牡4歳/ダンシリ)8戦3勝
ホールオブミラーズ(セン4歳/デュークオブマーマレード)8戦1勝
レティモア(牡4歳/ホーリーローマンエンペラー)27戦2勝
マジシャン(牡4歳/ガリレオ)12戦5勝
ムカドラム(牡5歳/シャマダル)13戦5勝
ノーブルミッション(牡5歳/ガリレオ)19戦7勝
テレスコープ(牡4歳/ガリレオ)8戦4勝
トレーディングレザー(牡4歳/テオフィロ)13戦4勝
イーグルトップ(牡3歳/ピヴォタル)3戦2勝
ロムズデール(牡3歳/ホーリング)4戦1勝
タールーダ(牝3歳/シーザスターズ)3戦3勝
コーラルエクリプスを勝ったムカドラムは初めての距離になるが、ウィリアム・ハガス調教師の希望通り登録して来た。オークスのヒロイン、タールーダも19日の愛オークスを回避してここに備えている。ハムダン殿下の2頭はどちらも状態が良く、最終的に主戦のポール・ハナガン騎手、第2ライダーのデーン・オニール騎手、選択はギリギリになりそうである。
マイケル・スタウト厩舎のテレスコープはG1馬ではないが今季3戦2勝、通算成績も8戦4勝、2着2回と底を見せていない。前走ロイヤルアスコットのG2ハードウィックSを7馬身差勝ち、タイム2分27秒45、2010年のハービンジャー(11馬身差圧勝)を思わせる勢いでブックメーカーは1番人気に推している。ライアン・ムーア騎手を鞍上に前々からの組み立てになる。
愛バリードイルは愛2000ギニーとBCターフを勝ったG1・2勝馬マジシャンを送り出して来る。今季は4戦1勝、2着2回、勝ったのはG3戦のみだが、追い込み一辺倒の脚質から前々競馬に変え、前走レコード決着のG1プリンスオブウェールズSを2着している。ホールオブミラーズをペースメーカーに使って抜け出しを計れるかが鍵。
カリッド・アブドゥッラー殿下も2頭出し。ノーブルミッションはセシル女史に代り、今季G1タタソールズゴールドカップを勝って来た。アンドレ・ファーブル厩舎のフリントシャーは昨年のパリ大賞典勝馬。ゴドルフィンはトレーディングレザーを送る。ジム・ボルジャー調教師は僚馬レティモアをペースメーカーに使う考えのようだ。マイケル・オーウェンの自家生産馬ブラウンパンサー、長い距離を使って来ただけにここでは家賃が高い。
ジョン・ゴスデン調教師は3頭の3歳馬を登録している。ハムダン殿下のタールーダの他に、キャリア4戦目のダービーで4馬身半差3着したロムズデール、ロイヤルアスコットのG2キングエドワード7世Sを3戦目で勝った(勝ちタイム2分27秒98は優秀)イーグルトップ、イーグルトップは7万5000ポンドの追加登録料を支払った。
3歳馬の優勝は近10年を見ると2011年のナサニエルの1回と寂しいが、その前の10年では4回の優勝があり、ナサニエルはジョン・ゴスデン厩舎の馬だった。タールーダ、ロムズデール、イーグルトップはいずれもジョン・ゴスデン厩舎、古馬60.5キロに対し、3歳馬55キロ、3歳牝馬53.5キロ、斤量差を生かす3歳馬のレース振りを大いに注目したい。キングジョージの発走は、26日、日本時間の23時50分。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
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