最後は6馬身で余力残し 桁が違ったキリシマオジョウ!

キリシマオジョウ

15年8/2日(日)2回小倉2日目5R 2歳新馬(芝1200m)

キリシマオジョウ
(牝2、栗東・橋口厩舎)
父:スクワートルスクワート
母:ラッキービクトリー
母父:Dynaformer

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小倉名物の、九州産新馬戦。今年も除外馬が多く出て他のレースに廻ったりと、大盛況。そしてここの1番人気は、信頼性がけっこう高いのを昔から知っている。
キリシマオジョウが、その人気どおりの6馬身の差を楽につけ快勝した。2着は、これまた関東馬の直前輸送でのラッキースピード。何か毎年、波乱で終わっている九州産の新馬戦の記憶である。しかし、キリシマオジョウは九州産の域を出ている強さを感じるものであった。


スタートはけっこう速かったキリシマオジョウ。スタートは駐立からの出だけに、11秒台で行くのはまずいない。12.3は遅いラップではない。ラッキースピードが、内から先手を主張する気持ちで1ハロンを過ぎても押して押して行くために、2ハロンめも10.7とけっこう速い流れ。3ハロンめでやっと11.7と落ちつく。しかし外へ出したラッキースピードがまた押して押して接近する4角手前あたり。全体の流れとしたら、けっこうきついものとも思える。
4角を廻る時に肩ムチを1発入れた小牧J。ラスト200mのハロン棒を過ぎたら3発ステッキで促して、後はオーロラビジョンで確認をして、さらに後ろをチラ見して手綱を絞ったままでのゴールとした。

ラスト1ハロンの12.1は余力を残してのものだから、一杯に追っていたら11.8ぐらいは楽に来ていたものと推測する。
土日の新馬戦3鞍の中ですでに時計面で上のキリシマオジョウだが、実際はもっと速かったはず。
火曜朝に馬上の小牧Jに《走るね~》と声をかけたら、《いや~、本当!どうしましょうね…》とちと訳の判らん事を言っていた。何かと比較して言っているのか、水曜にでもゆっくりと話を訊いてみたい。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。