【宝塚記念】巻き返しを期すエタリオウ「『最強の1勝馬』の称号を返上したい」

エタリオウ

栗東坂路で宝塚記念の調整を行ったエタリオウ

19日、宝塚記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走大阪杯4着のエタリオウ(牡6、栗東・友道厩舎)は栗東坂路で最終調整。4F54.6-39.6-25.8-12.8をマークした。追い切り後の大江調教助手のコメントは以下のとおり。

【大江調教助手のコメント】
「(前走を振り返って)あの日の馬場と流れが少し合わなかったのかなということで、馬自身はロングスパートしながらも、苦しくなりながらもちゃんと掲示板を確保しましたし、頑張ってくれたと思っています。

(その後の様子)きついレースになってしまったので、いつもより少し回復に時間がかかりましたが、牧場の方でも上向いた状態でまた戻してもらえまして、そこからは順調に来ています。

(1週前追い切りの感触)ジョッキーも上手に乗ってくれて乗りづらい印象も無かったようですし、馬も気分良さそうに走って終いの脚なんかもすごくしっかり伸びていたので、手も合うなという感じは見ていて思いました。

(最終追い切りの内容)バランスと馬の気持ちというのをすごく重点に置いて調教しましたが、バランス良く走っていましたし、馬も気分良さそうにしっかり動けていたので、良い状態でレースに向かえるなと思いました。

(前走より良い状態か)天皇賞と菊花賞がすごく良かったので。今日追い切った後の状態を見てからですけど、なかなかあそこまでの状態というのも難しいんで、あそこまでいってくれるといいなと思いつつも今日追い切っているんですけど、あそこまではいかないかもしれないですね。でも良い状態ではあると思います。

(阪神2200mとの相性)基本的には2000m以上で上手に走ってきている馬ですし、いろんな競馬をしてきた馬なので、上手にこなしてくれるかなと思っています。

(能力があるのに未だに1勝なのは何故か)若い時は口向きとかメンタル面も安定しなかったところもあってなかなか勝ち切れなかったと思いますが、ダービー後ひと夏越して心身ともにすごく大きく成長して帰ってきてくれて、そこからは走りっぷりも安定しているのと、あとはやっぱりメンバーがガラッと強くなっているというものありますし、あとは流れが向いたり何か噛み合うものがあれば勝てるだけの馬だと思っていますので、今回そうなるように期待しています(笑)。

(“最強の1勝馬”と言われているが、払拭したいか)そうですね、みんなにこうやってインパクトがある馬で覚えてもらうのはいいんですが、しっかりタイトルホルダーになって、みんなにまた応援してもらえばいいかなと思います。

(ライバル関係)周りがどうこうというよりも、あの馬が気分良く走っていい競馬をするかどうかだけと思っていますので、周りのことはあまり気にしていません。、

(重い馬場への対応)ある程度の馬場であれば、大丈夫だと思います。

(レースに向けての意気込み)このあたりで“最強の1勝馬”という称号をしっかりタイトルを取って返上して、この先もタイトルホルダーとして突き進んでもらいたいと思っていますので、どんなレースをするか僕たちも楽しみにしていますし、皆さんもそういう楽しみを持ちながら応援していただければと思います。よろしくお願いします。

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