【青葉賞】舞台実績あり!指揮官が語るウインマクシマムの現状

この舞台のゆりかもめ賞を勝ったウインマクシマム

この舞台のゆりかもめ賞を勝ったウインマクシマム


青葉賞
ウインマクシマム
畠山吉宏調教師

——前走のゆりかもめ賞は1着でした。レース内容を振り返ってください。

畠山調教師(以下、畠):ホープフル後にいろいろな選択肢があるなかで、スタミナがありそうという感触があって早い時期から2400を試そうという考えがあったので、ゆりかもめ賞を使いました。何が何でも逃げようと思っていた訳ではありませんが、顔触れを見て他に行きそうな馬もいなかったので、行く形も考えてはいました。自分のペースで終いまでしっかり走れましたし、長距離適性があることを確かめられたのは大きかったです。

——今回青葉賞を選択された意図は。

畠:何か皐月賞トライアルへ挑戦することも考えましたが、その路線を選択すると、場合によってはダービーへ出走出来たとしてもそこまでに休みなく使い詰めになってしまう可能性がありますし、それなら前走で距離適性も確認出来ている2400の青葉賞でダービーの優先出走権を取ろうということで選びました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

畠:まだ肉体面で華奢なところもあるので、前走後は成長を促す意味も込めて北海道のコスモヴューファームへリフレッシュ放牧に出しました。北海道の降雪状況もあって牧場の馬場状態を考慮して当初の予定より余裕を持って早めに美浦へ戻しましたが、ひとつずつ段階を踏みながらペースアップしてきています。

——4/17(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

畠:中間は松岡騎手が毎週跨っていて、2週前は馬なりで併せ馬をやりました。1週前追い切りでは少し最後に仕掛けてどんな反応をするか見ようということで、動く馬に先導してもらってそれを追いかける形でやりました。ラスト1ハロンの時計が示す通り、スッと反応して先着出来ていましたし、ゴール板を過ぎた後もまだ余力がある感じで走れていたので、1週前としては良い内容だったと思います。

——現状で先生が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。

畠:スタミナ面を含めて、持続力があるところを前走で感じられました。これなら長距離路線で楽しめそうだなと思っています。

——今後の成長を期待しているところは。

畠:どの馬も同じで3歳のこの時期はまだまだ完成していませんが、この馬は特にそういう雰囲気があります。古馬になって更に良くなってきそうですね。ただ現状でも攻め馬で良い動きが出来ていますし、少しずつ体も増えてきています。以前も乗り手から見て首や肩周りに華奢な感じがありましたが、その辺りもだいぶ幅が出てきていますし、腰回りも成長してきています。

気性面は普段は落ち着いていますが、追い切りになると前半頑張りたがるところがあるので、ムダな力を使わずに走れるようになると更に良いですね。前向きさがあるのは良いことなので、ジョッキーと相談してハミを替えたりいろいろ試しながら、前向きになり過ぎないように教えているところです。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

畠:皐月賞へのチャレンジを諦めて、青葉賞からダービーヘ向かう路線を選んだので、ここは最低でも次に繋がる権利を取りたいです。送り出す陣営はどこもみんな同じでしょうけど、ただ参加するというだけではありません。もちろんここを勝って大一番に臨みたいです。