水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R 京王杯2歳S(G2)(芝1400m)

◎本命馬
⑧アサクサゲンキ
牡2、栗東・音無厩舎、武豊騎手

2010年、1番人気のオルフェーヴルが10着と大敗し、グランプリボス→リアルインパクトと後の大物2頭がワンツーしたのは異例中の異例。基本的には、勝ち馬はその後クラシックは望みづらい。つまり早熟度と1400m適性が素質の上に来るレースと言える。その意味では金曜のファンタジーSと同じだ。

軸に据えたいのは小倉の2歳王者、⑧アサクサゲンキだ。このレース、2013年以降にわかに小倉2歳S組の好走が目立ち出した。1200m寄りのスピード、それも野芝での軽いスピードが求められているのかもしれない。ここ2週の道悪で馬場がどうなっているかは気になるが、良馬場なら時計は出るのが東京。金曜に芝をスタンドから眺めたが、とくにボコボコしている所は見られなかった。むしろ、インが避けられた分、イン有利が出る可能性もある。

アサクサゲンキは間違いなく先行、コース取りの天才武豊が最も伸びる所を選んで粘らせるとみた。血統はストームキャット系ストーミーアトランティック産駒で、芝1400m戦の鉄則であるダート兼用血統に該当する。半姉にラビットランがいる勢いのある牝系で、近親にノンコノユメの父、3年前の勝ち馬セカンドテーブルの父として知られるトワイニング。母方のダート風味も満載だ。

$お宝馬
④ニシノウララ

はっきり言って、このレースは大荒れはないとみている。このお宝馬も、あくまでも3着に何か紛れがあればという程度で、拾っておくべき1頭というニュアンスになることをおことわりしておく。
④ニシノウララは前走を見るにマイルは長く、距離を縮めた方がいいのは確実。新馬戦では、先日東京でマイルの未勝利戦をぶっちぎって初勝利を挙げたアーモンドアイを0秒3差完封しており、無視できる馬でもない。

上位評価はもちろん①タワーオブロンドン⑨エントシャイデン。押さえで②トーセンアンバー⑥カシアス