水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R 日本ダービー(G1)(芝2400m)

◎本命馬
⑭ランフォザローゼス
(牡3、美浦・藤沢和厩舎、福永騎手)

今年もこの日がやってきた。令和最初のダービーは、完全な1強でもなければ、さりとて3強とも言い難い構図。いずれにせよ、主役はサートゥルナーリアであることには違いない。

皐月賞でいろいろな不安を簡単にクリア。今回も、初の左回り、また被せられ揉まれる競馬になったら…などの心配点はないわけではないが、どれも小さなことだ。まず崩れないだろう。

ならば素直に本命にすればいいのだが、ダービーと有馬記念だけは、単純に勝つと思う馬ではなく、自分が最も納得できる馬、自分の予想法に最も適合する馬に本命を打ちたい。今年の「私の」主役は⑭ランフォザローゼスだ。

ここ5年のダービー馬で、最も高いパフォーマンスを見せたと思っているのはドゥラメンテなのだが、そのドゥラメンテは父がキングカメハメハ、母がアドマイヤグルーヴ。ランフォザローゼスは、父が同じで、母がアドマイヤグルーヴの半妹(父がアドマイヤの父サンデーサイレンスとは父子となるディープインパクト)ラストグルーヴ。いわゆる「4分の3同血」にあたる。

もちろん、いまだかつて勝ち馬を出したことがない青葉賞組であることは承知の上。しかし、いま日本競馬のさまざまなジンクスは塗り替えられているし、輸送が重なることになる関西馬ではないのも大きい。キャリアも浅く、まだ伸びしろもある。ダービーではフサイチコンコルドがすべての常識を覆した例もあるではないか。薔薇満開の東京競馬場に、ひときわ大きな大輪の花が咲き誇るダービーとならんことを祈る。


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$お宝馬
⑩クラージュゲリエ

いまだ大崩れがない堅実タイプ。当初は小回り向きかと思っていたが、コーナーに苦慮した札幌2歳S、スパッと切れた広い馬場での京都2歳S勝ちを見るに、東京のようなコースがベストだろう。ランフォザローゼスもそうなのだが、父も母の父もダービー馬。こうした例は去年1、3着を占めた。今後のダービーのトレンドになっていくかもしれない。

相手上位は当然、⑥サートゥルナーリア⑦ダノンキングリー。押さえに⑬ヴェロックス⑪レッドジェニアル①ロジャーバローズ⑮リオンリオン

皆さま、良いダービーを!

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