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世界の厚い壁【高田潤コラム】
2022/10/7(金)
2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
皆さん、こんにちは!!
高田潤です!!
結構、朝晩は肌寒くなってきましたね。
服装も難しく、一番体調を崩しやすい時期です…
皆さん、くれぐれもお気をつけ下さい…(>_<)
今週はまた三連休ですね、
しかし、またしても天気は良くなさそうです…
僕たち競馬サークルの人間にとっては、三連休などありませんので全く関係ありませんが、今年は連休になると天気が崩れるイメージですね。
先週、フランスのロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞も激しい雨の中行われました。
結果、日本馬は大惨敗。。
日本の馬は雨が降ったヨーロッパのめちゃくちゃ重い馬場では、脚を取られて普段のパフォーマンスが出来ません。
これは何年も前からわかっていることですが、わかっていても対策が出来ない現状だと思います。
僕もフランスでの騎乗経験がありますが、やはりヨーロッパの馬は、とにかく重い粘土質の馬場での走り方が上手いです。
トモに力の無い馬でもスイスイと走れてしまいます。
以前にも書いたと思いますが、これは馬の能力では無く、対応力だと思います。
日本の馬は能力だけで言えば、間違いなく世界のトップクラスだと思っています。
しかし、重い馬場での対応力がまだまだ足りていません。。
ではどうすればいいか??
これは非常に難しい問題ですが、、 日本でヨーロッパの馬場に一番近い競馬場と言えば、開催最終週に雨が降ったときの函館競馬場だと思います。
函館および札幌競馬場は洋芝で尚且つ雨が降ると極端にタイムが遅くなりますので、そういう意味ではヨーロッパの馬場に割と近くなると思います。
しかし、函館は夏場しか開催しておらず、一年を通しては、コースを使用することはできません…
となると、、
美浦、栗東の各トレセンで重い馬場を探すとなると、、
ハローがけ前のウッドチップコースが一番重い馬場です。
しかし、ハローがけが終わった綺麗なウッドコースを走らせたいと考える陣営は多いですが、
わざわざハロー前のボコボコになったウッドコースを狙って走らせる陣営はいないと思います…
(^_^;)
やはり、故障のリスクとかもありますので、当然ウッドコースは綺麗な状態で走らせたい。と考える陣営がほとんどですね。
それと日本は湿度が高く、脚元の関節周辺の皮膚の病気や怪我も多いですので、その辺りもヨーロッパとはずいぶんと環境が違うと言えます。
しかしながら、こうやって試行錯誤しながらも世界に挑戦を続けていくことが大事だと思います。
まだまだ克服しなければいけない問題はたくさんあると思いますが、いつか日本の馬が凱旋門賞を制するときが必ずくると思います!!
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